探究型学力育成により、活用型の真の学力を身につけます。大学進学だけでなく、大学で伸びる生徒の育成、社会で活躍できる生徒の育成を行っています。
1. 課題設定能力
2. 問題解決能力
3. プレゼンテーションディスカッション能力&論述技法
この3つの力をつけるため「課題研究」「探究活動」に取り組んでいます。本校の卒業生はプレゼンテーションソフトを活用した口頭発表およびポスターセッションのスキルを身につけ大学での学びにつなげています。
理数科2年生を対象に、1年間かけてグループ単位で「課題研究」を行っています。物理、化学、生物、地学、数学の5分野から取り組みたい分野を選び、4人1組のグループ分けを行い、自分たちで研究テーマを設定します。7月に課題研究テーマ発表会、10月に中間発表会、11月に日本語、英語による発表会、1月には課題研究審査発表会と研究を進めていきます。2月には大津市民会館で行われる生徒研究発表会を行い、全校生徒と多数の外部研究者の前で代表作品の口頭発表、全グループのポスター発表を行います。そして最後に研究成果を論文にまとめます。 (→令和5年度膳所高等学校生徒研究発表会のご案内)
数理・データサイエンス・AIの素養を身に付けるための教育プログラムの開発の取組として、
理数科やサイエンスプロジェクトの生徒を対象にAIやデータサイエンスの基礎講座を行っています。「AI時代に我々は何を学び、何を身につけるべきか?」「技術を使いこなして社会をよくするにはどうすべきか?」ということを講義の中で考えたり、データ分析を行うための手法やデータに相応しい要約の仕方、可視化手法の選び方について学んだりすることで、それらを科学的探究活動へとつなげていくことを目指しています。
「総合的な探究の時間」と「情報」を融合した、普通科「探究」と理数科「探究S」を実施しています。普通科「探究」では、日頃興味や関心を持っていることについて、自らが「問い」を立て、それを解決するための研究活動を行います。その中で、論理的、批判的な考え方や、情報の適切な扱い方、調査方法や分析方法、発表の仕方などを身につけます。グループ研究を中心としているため、協力して意見を出し合いながら探究活動を行い、論理的に考える力やそれに基づいて新しいアイデアを生み出す力を養っていきます。
1年 | 2年 | 3年 |
---|---|---|
探究ガイダンス 疑問探索シート作成 情報活用演習 夏休みの探究活動 夏休みの成果報告会 ポスター作成 中間発表会 最終発表会 |
グループ研究 研究テーマ決定 企画書作成 探究活動 スライド作成 中間発表会 最終発表会 論文作成 |
小論文演習 20年後の日本を考える |
探究活動の評価にあたっては、本校独自で開発した「探究ルーブリック」を使用しています。
夏休み(7月末)に、和歌山県白浜町にある京都大学フィールド科学教育研究センター瀬戸臨海実験所において、希望者による3泊4日の実習を行っています。フィールドワークや海洋生物の観察を通して、生命科学の基礎的な実習を体験できます。
本校では、多くの国際科学オリンピックの日本代表を輩出し、メダルを獲得しています。
平成22年度 国際化学オリンピック 日本代表 銀メダル
平成23年度 国際化学オリンピック 日本代表 銀メダル
平成24年度 国際物理学オリンピック 日本代表 銀メダル
平成29年度 国際生物学オリンピック 日本代表 銀メダル
国際数学オリンピック、国際情報オリンピックでも国内最終選考まで残る結果を残しています。
化学グランプリ2021では金賞、化学グランプリ2022では大賞(最上位5名)に入賞しました。
第20回高校生・高専生科学技術チャレンジ(JSEC2022)において、本校生徒の数学の研究が入選、物理学・天文学の研究が佳作に選ばれました。
第21回高校生・高専生科学技術チャレンジ(JESC2023)において、本校生徒の物理の研究が、主催者奨励賞に選ばれ、世界大会「国際学生科学技術フェア(ISEF)」への出場が決定しました。受賞について詳しくはこちらから。
3月に行われる科学の甲子園全国大会に、13年連続で県代表として出場しています。
第1回大会(2012年3月) 総合準優勝 科学技術振興機構理事長賞
第3回大会(2014年3月) 総合第3位 筆記競技第1位
第8回大会(2019年3月) 総合第3位 実技競技第1位
第11回大会(2022年3月) 化学分野1位
膳所高校生徒が科学の甲子園に挑戦する様子がテレ東「THE名門校」で紹介されました。