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[PTA]SSH生徒課題研究発表会の報告

2023/3/14

 令和5217日、大津市民会館にて、令和4年度生徒課題研究発表会が開催されました。2年理数科で学ぶ生徒たちの1年間取り組んだ課題研究の集大成として、午前中はポスターセッション、午後からは口頭発表が行われました。

 ポスターセッションでは、46人ずつ、8つのグループに分かれ、生物、化学、物理、数学のテーマごとに研究発表が行われました。京都大、大阪大などから招かれた審査員の先生方や保護者がすべてのグループの発表を見ることができるよう、質疑応答を含め12分の発表を計8回、聴衆からのリクエストに応じて、日本語、英語のどちらかで発表します。発表前は緊張した面持ちの生徒たちも、いざ発表がはじまると、堂々と自分たちの研究成果を発表し、審査員の先生方からの鋭い質問に、自分たちなりに一生懸命考えて誠実に答えている姿が印象的でした。

 通常、毎週1コマの探究Sの授業で研究を進めますが、テーマによっては、毎日のように物理室に通って実験したり、アカハライモリなどの生き物を研究対象にしたグループでは、夏休み中も生徒たちが交代で餌やり当番を決め、飼育・観察したりと、かなりの時間を費やして研究に励んでいる様子が窺えました。また、発表の合間に生徒たちに話を聞いてみると、目をキラキラさせながら、研究対象である生き物や数学などへの熱い思いを語ってくれて、楽しそうに研究に取り組んでいる姿がとても素晴らしいと感じました。子どもたちの興味関心を伸ばしながら、研究に打ち込める環境を整え、サポートしていただいている先生方や学校のご尽力に心から感謝したいと思います。

 午後からは、普通科12年の生徒たちも会場に到着し、「ヤマトシロアリの認識因子の効果と食性との相関」「矢羽根の枚数や形状による矢の軌道の変化」の2テーマと、普通科サイエンスプロジェクトB班の「AI間におけるコミュニケーションの効果の検証」について、口頭発表が行われました。大ホールのステージ上で、また多くの観客の前での発表とあって、各グループから緊張感が伝わってきましたが、みんなで分担、協力しながらしっかりと発表していました。活発な質疑応答も行われ、審査委員長から「大変わかりやすかった。今後、さらにブラッシュアップしていくために、観察や実験の結果だけでなく、仮説の背景にある科学(サイエンス)をもっと意識してほしい」との講評をいただきました。

その後、総合地球環境学研究所の山極壽一所長から、「科学から私たちはどんな気づきを得るのか」をテーマにご講演いただきました。ゴリラの研究で著名な山極先生から、ご自身の研究内容や科学への向き合い方などをお聞かせいただき、子どもたちもそれぞれに学びや気づきを得ることができたのではないでしょうか。

 生徒課題研究発表会は、子どもたちの学習面での頑張りや素晴らしい教育環境を実感するよい機会です。来年もぜひ多くの保護者の皆様にご来場いただきたいと思います。

 

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