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[PTA]1年学年別研修会

2022/11/1

 令和4年度9月、第1学年PTA研修会は新型コロナウイルス拡大防止のため、Web配信にて開催されました。
 渡邉梨恵PTA会長、冨江宏校長先生よりご挨拶のあと、学年主任の先生より生徒の現状について、主に714日に実施された「生活と学習のアンケート」の結果をもとにお話がありました。
 次に進路指導課長の先生より、今後の進路を考えるにあたって、膳所高校における進路指導の考え方と、新教育課程における入試制度の変更点について、お話をいただきました。現高校1年生は新教育課程で学ぶ最初の学年であり、新教育課程で大学入試を受験する最初の学年です。国語や地理歴史などの教科での科目名変更や、数学における「数学C」の科目追加、情報の大学入学共通テストへの追加など、従来とは大きく変更されることに戸惑いや不安を感じるかもしれないが、逆にチャンスと前向きに捉え、高い志を持ち続けることが大切であるとお話いただきました。今後、志望大学・学部・学科を明確にしたうえでの文理選択や科目選択が必要になるので、将来のことを家庭で話し合う必要があります。保護者として子どもの進路実現のためには、干渉しすぎない、子どもの価値観を尊重し子どもの話をじっくり聞く、子どものがんばりを認める、さらに体調管理と食生活をサポートすることを心がけてほしい、とのことでした。
 そして、関西医科大学附属病院、総合診療科の西山順滋先生より「思春期の子どもたちとの付き合い方」についてお話を聞きました。
 2学期も始まり、長期の休み明けにリズムを崩し、不登校となる子どもたちが全国的に多くなるため、ストレスを溜め込まない、生活リズムを崩さない、1人で悩まず相談できる人をたくさん作っておくことが重要だとお話いただきました。家庭で行えるサポートとして、子どものいつもと違う様子に気付く、生活リズムの変化に目を配る、食事と運動の管理、1週間に1度でもよいので家族で話し合いの時間を作ることが重要だと述べられていました。
 親世代の時代に比べ、現代の子どもたちはインターネットやSNSの普及により便利な社会となった分、自己中心的な個人主義、バーチャル的な時代を生きています。コロナ禍ということもあり、中々ストレスを溜めないと言うことが難しいけれど、子どもの様子がおかしいと感じたときには、保護者が学校へ相談することも必要だとお話下さいました。
 西山先生は高校1年生から3年生の子どもたちへの親の役割は(20−子どもの年齢)×51020%と仰っていました。殆ど自分で何でも出来る様になっていく年齢であるので、大人に近づいていく子どもたちにとって、親がしてあげられる役割が徐々に減少しつつあります。その1020%の親の役割の内容とは、1つ目は衣食住や経済的支援を行い、快適に生活できる環境を整えること。2つ目は良き観察者、良きアドバイザーとなって子どもを見守ること、そして3つ目に親の背中を見ている子どもたちの見本となるロールモデルになることと、仰っていました。数式だけを見ると、あまりに低い数字のため、驚きと少し淋しい様な複雑な気持ちになりました。親の元から巣立つその時までのあと少しの時間を大切にし、親としての役割を果たせる様に努めていきたいと思いました。

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滋賀県立膳所高等学校