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[PTA]家庭班

2022/10/17

 湖風祭準備の生徒たちが行き交う7月初旬の放課後、家庭班の取材のため膳所高校の和室を訪問しました。
 家庭班は茶道部と華道部で構成され、現在1年生13名、2年生8名、3年生2名が在籍しており、どちらかの部のみ、もしくは両方の部に所属しています。活動は月曜日(茶道)と金曜日(華道)の15:30~18:00まで行われており、それぞれの流派から派遣された講師の指導を受けています。
 茶道は裏千家流で、稽古場である和室には本格的な床の間や水屋がしつらえられており、道具類も揃って恵まれた環境である様子でした。
 部員たちは二間に分かれてお点前(お茶を点てる)と客を交代で稽古し、講師から指導を受けていました。また、先輩が後輩の横について細やかに教えている姿も見られました。後輩に教えることによって本人も所作を覚えることになるのだそうです。
 取材に伺った日は3年生最後の稽古日だったことから、冨江校長先生がお見えになり、私たちも一緒に3年生の点てた美味しいお茶とお菓子を頂戴することができました。3年生に話を聞くと、抹茶が好きで家でお茶を点てることもあるとのこと。卒業後も何らかの形で稽古を続けたいとにこやかに話してくれました。また、講師の北野先生による膳所高校部員の印象は、「素直でいい子たち」であり、家の庭に咲いていた花をきれいだからと、床の間に飾る花として持参してくれたことがとても嬉しかったと話してくださいました。
 華道は池坊流で、講師の小林先生からアドバイスを頂きながら、子どもたちがそれぞれの感性を活かして、花材を花器に生けていきます。湖風祭前日に行われた活動日では、湖風祭に展示するため、先生が用意してくださった色とりどりの花材の中から好きなお花を選び、ひまわりを使った夏らしい作品や、青いガラスの花器を使った清涼感あふれる作品など、どれも個性があり、のびやかな作品が完成しました。
 普段のお稽古では、みんなが同じ花材を生けるそうですが、選ぶ花器や花材の活かし方によって、全く違う作品になるのが面白いところです。高校の班活動で初めてお花に触れる生徒も多い中、池坊流らしく、空間をきれいに魅せる作品づくりがとても上手だと感じました。
 華道部の作品発表の場は、毎年の湖風祭と入学式、そして「花の甲子園」。今年は3年ぶりに花の甲子園に挑戦するとのことで、予選に向けて、夏休み中も練習に励むそうです。
 この3年間、コロナ禍の影響により湖風祭での茶道部主催のお茶会がなくなるなど、活動に制限もある中で、茶道部、華道部ともにアットホームな雰囲気で日々のお稽古に取り組んでいる姿が印象的でした。礼儀作法が学べることや、季節のお花を身近に感じられることが家庭班のよいところ、と話してくれた班員の皆さん。制限前のように家庭班の活躍の場が広がる日を心待ちにしています。

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