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[PTA]班活動におじゃましますー茶道班ー

2018/11/22

茶道班

梅雨真っ只中の6月中旬、茶道班にお邪魔しました。所属している班員は、3年生9名、2年生15名、そして1年生9名の計33名です。兼班している割合が高く、陸上班・水泳班・卓球班といった体育会系の班活動と兼班している班員も多いそうです。活動は、毎週月曜日に講師の先生を迎えての和室でのお稽古と、週1回の自主練習が行われています。
膳所高校茶道班は、裏千家の流派で学んでおり、顧問の先生のほか、茶道班OBでもある講師の先生3名が稽古を見て下さっています。

取材の日は、学年ごとに風炉と釜をしつらえて、交代でお点前の練習をしていました。私もお客様としておもてなしを受け、一服のお茶がもたらす安らぎをしみじみと味わいました。 「みんな忙しい毎日を送っているので、楽しくホッと出来る場所にしたい」という講師の先生の想いを受けて、生徒たちはとても楽しそうに稽古に励んでいました。

班員たちに入部のきっかけを尋ねると、「先輩から誘われたので」「和菓子が食べてみたかったから」などの答えが返ってきました。「和菓子」という言葉に、班員たちの会話が盛り上がり、「どのようなお菓子が好き?」と聞いてみました。「どんなお菓子かな。うーん。いつもおいしいよね」と、普段稽古でいただく和菓子の話題になりました。膳所高校のそばにある和菓子屋さんより季節に合わせた主菓子(おもがし)が届けられるそうです。取材で訪問した日は、「あさがお」という生菓子で、梅雨の時季に咲く可憐な朝顔をそのまま摘んできたような、繊細で優しい味のするお菓子でした。床の間の掛け軸に描かれている「爽」の書と、野に咲く花のように生けてあるさりげない花からもおもてなしの心が伝わりました。

日頃の稽古の成果を湖風祭で披露するということで、湖風祭当日に再び茶道班へお邪魔しました。茶道班のお茶席は毎年人気が高く、前売り券も当日券も即日完売してしまいます。今年は、2日間で前売り券を含めて351枚のチケットが売れたそうです。そのため、湖風祭当日は、ステージ発表終了後に長蛇の列ができていました。浴衣姿の受付の班員にチケットを渡し、和室に進むと、2・3年生が、「鮎」をかたどったお菓子を運んできてくれて、食べ終わった頃合いを見計らって、お茶を届けてくれました。先日の取材の時とは違い、浴衣姿の班員たちがもてなすお茶席は、とても華やかで厳かな雰囲気に包まれ、お客様も心なしか背筋を伸ばしておもてなしを受けているように感じました。1年生は、裏方としてお菓子を盛りつけたり、ひっきりなしにお茶を点てて、お客様をお待たせしないように頑張っていました。湖風祭でたくさんの方にお茶を点てることが、上手になるための良い練習の場であると考えているそうです。

「茶道」から学んだ日本特有の細部まで意味のある所作の美しさや、部屋の小物・お菓子にも季節を感じる細やかな感性は、班員のこれからの人生に豊かな経験の一つとして活かされていくのだろうと感じました。

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