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[PTA]全国高等学校PTA連合会大会京都大会

2019/10/21

第69回全国高等学校PTA連合会大会 京都大会

69回目を迎える全国高等学校PTA連合会の大会が8月22、23日に京都で開催されました。今年のテーマは『Kyoから!未来を拓く~受け継ぎ、創る新たなストーリー~』で、1万人にも及ぶ多数の参加者を収容するためロームシアター京都を主会場とし、隣接する京都市勧業館みやこめっせに中継する形で実施されました。回を重ねるごとに規模が大きくなり運営の負担増が問題となってきていることから、今回の大会では、今後に向けた大会の内容の見直しが行われました。分科会の数が7つから6つに減らされ、都道府県市が輪番で担当していた事例発表が廃止されましたが、代わりに連合会が企業等と連携して企画する分科会企画(今回はLINE(株)および(株)リクルートマーケティングパートナーズ)やグループディスカッションを行う分科会の試みが

ありました。また、全体会ではこれまで1日目の基調講演と2日目の記念講演の2つあった講演が、記念講演1つになり会期も半日短縮された代わりに、大学や企業を見学するオプショナルツアーが企画されました(オプショナルツアーはすぐに申し込みが定員に達したようで、参加できま

せんでした)。

1日目、開会式での各種表彰の後、分科会がありました。私たちは「<よくできる>とはどういうことか?-大学は、自分の可能性を見つける場である」をテーマとする第1分科会に参加しました。生物学者であり、歌人でもある京大名誉教授(京都産業大学学長特命補佐)の永田和宏先生は講演で、「学問」とは学んで問い直すものであり、「よくできる」とは、問題に正しく答えることではなく、正しく質問できることであると言っておられました。質問できない学生には、教室から出ていけと言われることもあるそうです。また、答えは必ず1つだけあるなどと思ってはいけないとか、外からの評価で自分を否定してはいけないなど、多くの示唆に富んだお話をされていました。詳細については永田先生著の「知の体力」を一読して欲しいとのことでした。

2日目の記念講演は、日本電産(株)の会長兼最高経営責任者で、京都先端科学大学(2019年4月に京都学園大学から改称)の理事長でもある永守重信氏のお話でした。永守氏は、従業員3人で始めた会社を現在は約14万人を抱えるまでに成長させたとのことで、かなり勢いのある人柄が

伺えました。日本電産の新入社員の統計結果から、大学の偏差値やブランドは意味が無く、ブランドにこだわるのは大抵母親だと言っておられました。入社式にまで保護者が同伴し即戦力となる学生が会社にほとんど入ってこない昨今の新卒事情への嘆きから、京都先端科学大学

では、実践で生かせる英語教育と、社会人として必要な礼儀作法や人間力の形成に力を入れているそうです。意味のない偏差値ではなく大学ランキングで関関同立や京大を抜くことが目標だと言っておられました。

今回の全国大会は、PTAとしての活動を考えるテーマより、どのように子供たちを育てていくか、というテーマを中心に企画が行われ、学校と家庭が一緒になってどのように子供たちと向き合うかということを考える貴重な2日間となりました。

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