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[PTA]班活動におじゃましますー書道班ー

2020/10/22

墨の香りに包まれた書道室では、揃いの黒いシャツを着た班員が一面に敷かれた絨毯の上で思い思いに筆を走らせていました。立ったまま大きな紙に大筆で書く生徒、座って半紙に書く生徒、字典や古代中国の文献から字を調べながら書いている生徒など様々です。班員は1年生4人、2年生9人の計13人で、平日の毎日18時まで活動しています。活動は主に書道展への出品に向けた作品制作と書道パフォーマンスです。出品は月に2回ほどあり、班員たちは新聞社の紙上書道展や近江神宮の全国献書大会、「書の甲子園」などで様々な賞を受賞しています。今年はWEB開催となりましたが、毎年夏には全国高等学校総合文化祭があります。県代表として、前年度秋の県の総合文化祭で入賞した班員が作品を出品しました。また、毎年3月には一年間の集大成とも言える学外展を大津市歴史博物館で開催します。これは膳所高卒業生の方々や、歴代の先生方の作品も展示するもので、班員の肉筆作品を貼ったカレンダーの販売などもあります。書道パフォーマンスは、湖風祭やびわ湖ホールなど、学校内外で年に5回ほど行うそうです。皆で息を揃え、気持ちを一つにして躍動する姿を是非一度見てみたいものです。書道班では、手本を見て書くというよりも創作活動を主としています。例えば自身の好きな言葉を選び、その字を字典で調べてイメージを膨らませ、自分なりに書いていきます。字体には篆書、隷書、草書、行書、楷書など様々なものがあり、大筆2本を重ねて太い字を力強く書くこともあれば、繊細な仮名文字を書くこともあります。古典作品を見ながら書く場合も、完全に真似て書くというよりはその字の特徴やバランスを押さえた上で自分なりにアレンジをしていきます。この日は生徒が書いていた古典作品の文字について、数名が寄ってどう書かれているかそれぞれの見解を話し合っている微笑ましい光景が見られました。一方で半紙を前にずっと頭を悩ませている生徒もいて、創作活動の難しさも垣間見た気がしました。

取材している間、班員たちは教えあったり談笑したりしつつも、集中して真剣に作品を作り上げていました。意外だったのは習字の経験者はあまりいないということです。班長も入学後から始めたそうで、中学生のときに百貨店で膳所高生のパフォーマンスを見たことが入班のきっかけだったそうです。今後の目標について聞くと、「休校期間中は活動ができなかったので今感覚を掴み直している。その中でもまた賞を取れるように頑張りたい」としっかりとした口調で答えてくれました。膳所高書道班のこれからの更なる活躍を期待しています。

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滋賀県立膳所高等学校