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[PTA]班活動におじゃましますー剣道班ー

2020/10/22

3年生が引退を控えた6月末、道場を訪ねると普段の稽古風景とは違っていました。新型コロナウイルス感染症対策として、手ぬぐいで作ったマスクを着用の上、面をつけている班員たち。そして相手に絶対に負けないという自身の気迫を伝えることで、相手の気勢を削ぐと同時に、自分を奮い立たせる気合でもある、剣道では必須の”掛け声”も発せず、接近した稽古はしないようにしていました。気温も上がりつつある季節柄、手ぬぐいのマスクをつけての稽古は息苦しいとのことで大変そうでしたが、班員たちは一打一打に気合いを込めて竹刀を振っていました。

剣道の試合会場では顧問の先生は審判兼任で試合に立ち会えないことも多いため、自ら判断し行動できるよう、普段から稽古内容は班員たちで考えて実行できるようにしています。班員同士の仲も良いので、実践的な稽古のあと、学年関係なくアドバイスしあい、コミュニケーション能力を高め、チーム力向上を図っています。

昨年度に男子団体戦県ベスト4に入り、出場が決まっていた3月の近畿選抜大会は、残念なことに中止となりました。それを受け、「先輩には剣道以外でも合宿時の態度や礼儀、勉強などを教えてもらった。教えてもらったことを守りつつ、先輩の残した県ベスト4の記録、もしくはそれ以上の記録を目標に頑張りたい」と2年生主将からは頼もしい言葉がありました。

4月から夏にかけて全学年が揃って稽古できる貴重な時期を失った今年、1〜2年生と一緒に過ごす時間が短くなってしまった3年生主将からは「昨年、自分達は夏の稽古でさらに強くなることができた。しかし、今年の夏、いや、もしかしたら夏以降も、例年のような稽古さえも難しくなることも予想されるので、道場以外でもできることに重点を置いて稽古したらいいと思う。また単に稽古をこなすだけでなく、自分の剣道の動きを常に考え、どれだけ頭を使っているかが大事なので、班内でそれを伝えあって高めていってほしい」と後輩への思いを聞くことができました。顧問の先生から、3年生5人について「今年の3年生は最高学年として班を引っ張っていく経験と、最後の試合に向けた追い込みで見違えるように成長する機会を臨時休校により奪われてしまい、非常に残念。しかし、前例のない事柄を通して、彼らなりに成長していると感じる。班内で試合などはせず、引退の最終日まで普通に稽古をすることを彼ら自身で決めた。普通の生活の大切さを彼らが一番感じ、長期間稽古出来なかった分、最後まで思いきり稽古をしたいのだろうと理解できた」とお聞きして胸が熱くなりました。そんな3年生の思いを知っている2年生6名は、初心者も含む1年生9名の新しい仲間と、きっとさらなる飛躍を遂げるだろうと強く思いました。今年は女子班員も増え、2年ぶりに女子団体戦も参加できるそうです。膳所高剣士の新チームの活躍に期待しています。

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