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[PTA]班活動におじゃまします―放送班―

2020/10/22

 放送班の創班は1960年代に遡り、NHK杯全国高校放送コンテストの滋賀大会では、すべての部門で1位を狙う実力校として名を馳せていたそうです。班室のキャビネットには入賞の楯やカップが所狭しに置かれ、往時の活躍を今に伝えています。

 このような長年の活動を誇る放送班ですが、昨年度には班員ゼロのピンチが訪れたそうです。「軽い気持ちで班活動を覗きにいった」という現班長が、顧問の先生の熱い誘いに「ノリと勢い」で入班し、昨年度に3人の班員を得て、班活動が復活しました。現在は2年生3人と1年生2人の計5人体制で活動しています。

 主な取り組みは、毎週月・金の12時30分から50分のBZラジオ(Broadcasting of ZEZE on the radio)で、今日の出来事やエピソードと、リクエスト曲を放送します。水・日は活動を休み、火・木・土は6月のNHK杯コンテストと秋の近畿総合文化祭に照準を合わせて、3階のテラスで「発声」「滑舌(早口言葉音読)」「腹式呼吸」の練習を重ねています。

 班はいつも和やかな雰囲気だそうですが、活動にはメリハリがあり、大会前にはしっかり集中して練習に取り組むのだそうです。

 大会には「映像」「アナウンス」「朗読」の部門があります。昨年度のNHK杯全国高校放送コンテストには「京阪電車と地元の人との繋がり」をテーマにした作品を出品しました。京阪電車石坂線の駅の統合という地域問題に焦点を当て、駅員さんや住民の方に取材をして取り纏め、初めてにしては、まずまずの手応えを得られたそうです。現在は秋の近畿総合文化祭に向けて、番組を制作中だそうです。

 今年の湖風祭では、校内に設置されたサテライト放送設備で、マスゲームの紹介アナウンスを担当しました。11ブロックの各マス長が作成した原稿を読んで紹介するのですが、

原稿に込められた思いや、踊る人たちの気持ちが参加者に伝わるように読み上げることの難しさと共に、やり甲斐も実感できたそうです。

 最後に、班活動を通じて、人に伝える技術が磨かれる、地域課題に目を向け人々と関わることができる、原稿に込められた思いに寄り添える心を育むことができるのが、放送班の魅力だと強調。「やってみなくちゃわからない。ぜひ放送班へ」と語ってくれました。

 取材日はちょうど梅雨明け。3階のテラスで発声練習する班員の声が、夏空に美しく爽やかに響き渡っていました。

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