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[PTA]ラグビー班

2021/10/8

ラグビー班を取材しました。

取材日は猛暑日の夏休みで、グラウンドに砂埃が舞い上がる中、汗だくの生徒たちが「こんにちは、お願いします」と元気よく声をかけてくれました。

現在ラグビー班には、1年生9名、2年生5名、3年生6名の選手と女子マネージャー2名が在籍しています。夏休みは、第一グラウンドで2時間練習し、練習後に週3回ほどトレーニングハウスで筋力トレーニングを行うそうです。ラグビー経験者はキャプテンひとりで、あとは全員が高校からの初心者です。「一からチームをつくるにあたり、最初は難しさや戸惑いもあったけれど、一緒に過ごす時間が悩みを消してくれました」とキャプテンは言います。 また、入班した理由も様々です。1年生は、「体験入部で班の雰囲気が良さそうだったから」、「初めてのスポーツに挑戦してみたかったから」という声が多かったです。他班からラグビー班に転班した2年生は、「何か新しいことを始めたいと思い、体験入部で先輩たちの熱さに感動して入班を決めました」と話してくれました。「最初は自分にラグビーができるのか不安もあったけれど、ラグビーはポジションごとに求められる特性・役割が異なるため、誰もがその体格や個性を活かし活躍できるラグビーならではの多様性に魅力を感じました」と、今ではラグビーに夢中のようでした。

練習では、スクラムを組むフォワード(FW)とパス&ランでボールをつなぐバックス(BK)に分かれてのユニット練習や全員でのコンビネーション練習など分刻みに組まれたメニューを次々と機敏にこなしていきます。フォワードを身近で見る機会がありましたが、リフト練習でのボールをキャッチするためにジャンパーを持ち上げる2名の選手の力強さと、持ち上げられたジャンパーの高さには驚かされました。テレビ中継で目にするスクラムは、何人かで組んで押し合っているという印象しかなかったのですが、身体の組み合わせに順序や順番があり秩序立って組まれていることがわかりました。また、グラウンド隣の武道場2階から全体練習を見ると、バックスの選手たちがきれいな斜め一直線のラインになってボールが出るのを待っている様子がわかります。練習中に気づいたことがあれば、監督、顧問の先生、コーチが直ぐに声をかけます。その一瞬の中断時間に女子マネージャーが水の入ったボトルを選手たちの間に置き、全員が給水をしながら話を聞きます。もう1名のマネージャーが武道場の2階からスマートフォンで練習風景の撮影をし、動画はその日の内にアプリにアップロードされ、選手たちがその日の練習を見返せるようになっているそうです。短時間に内容の濃い練習と動画での振り返りなど非常に効率よく練習をしている印象を受けました。

監督、顧問の先生、外部コーチはともに膳所高ラグビー班のOBです。立ち止まって指導されている時間はほぼなく、選手たちと一緒にグラウンドを走り回り、熱心に指導しておられました。先輩から後輩への繋がりの深さやラグビーへ懸ける生徒たちの気持ちを大切にされている様子が伺えました。秋季総体まで部活を続ける3年生の、「先輩から、プレーや試合運びに関する大切なことをたくさん教えてもらったので、自分も秋までの残された時間で、先輩たちから学んだことを少しでも多く後輩たちに伝えたいです」という思いに胸が熱くなりました。

練習後のユニフォームは、普通の洗剤で汚れが落ちるのかと心配になるほど泥だらけです。毎日の洗濯や身体作りのための栄養管理など、家族からのサポート・応援にはいつも心から感謝していると、照れくさそうに話す班員たちの姿はとても微笑ましく、練習中の凛々しい表情とのギャップにほっこりしました。

秋季総体での活躍と花園出場を熱く応援したいと思います。

<膳所高校ラグビー班公式ホームページ www.zrfc.com>

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