2024/11/18
2024/11/5
2024/9/18
梅雨入り前の少し冷たい風が吹く6月中旬に卓球班を取材しました。活動場所である体育館は、班員の熱気とラバーラケットが球を弾く心地良い響きに包まれていました。卓球班は3年生引退後、2年生14名、1年生8名で活動しており、体育館が使用可能な平日に2.5時間、休日に4.5時間の練習をしています。練習内容はアップ、基本練習から始まり、試合形式でのゲームやダブルス練習も行います。初心者も経験者も一丸となって個々の課題を見つけて取り組み、ドライブのやり方を教え合うなど技術の向上を目指しています。
メンタルスポーツと言われる卓球ですが、試合で追い込まれた時の緊張は子どもたちにとって相当な重圧だと思います。そこで、それに打ち勝つ大切な要素と思われるチームワーク作りについて聞くと、「大会に出場する人以外も一致団結し、応援の声出しをしています。また班長が中心となり練習時の声出しや号令の返事をしっかり行っています。大会で勝った時の喜びは班員が一つになる瞬間です」とのことでした。取材開始時には号令で班員が素早く集まり「よろしくお願いします」と元気に挨拶してくれました。日々の活動で当たり前のように行っている行動なのかもしれませんが、訪れた私は心を掴まれました。
また練習中に虫取り網のような物で落ちている球をいろいろな班員が拾っているのを見かけました。聞いてみると、気付いた人や手が空いた人が率先して球拾いを行っているそうです。卓球の球は小さく軽く、とてもよく弾みます。卓球は瞬発力が鍵となるスポーツなので、誤って踏んで怪我をしないよう球拾いがとても大事な仕事となります。やらされているのではなく、先輩後輩関係なく球拾いを行う姿勢に感銘を受けました。
次に、新班長から、どのような班にしたいか聞きました。
「強く頼りになる3年生が卒班された後も、胸を張って『個が強い膳所』より『全員が強い膳所』にしていきたい」と語る目はとても力強く、そして頼もしく見えました。
最後に、顧問の先生にもお話を伺いました。「生徒の雰囲気は明るく、熱中症を気に掛けながらも、練習はきっちりやってくれている。選抜大会に行く生徒もいたりと実績を作りながら楽しくやっている」とのことでした。
卓球は温泉施設や児童館など身近な所で老若男女が楽しめる生涯スポーツです。身近なスポーツですが、国内大会や世界大会ではスター選手が出るほどの人気スポーツでもあります。もし入班を迷っているなら、卓球班の活動を覗いてみてはどうでしょうか。楽しく笑顔あふれる先輩達が待っています。