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「ご近所の文化財」フィールドワーク [美術Ⅰ校外との連携授業]

2023/10/13

美術Ⅰ(1年生)では『文化財を知り、考える』という校外と連携したプログラムを行っています。今年で5年目となる全5時間(回)の授業の初回として、恒例のフィールドワークを行いました。本校のご近所にある4つの文化財を巡り、実物に触れ、様々なことを想像するひと時となりました。

今後は、文化財保護法や琵琶湖文化館の取り組みについてお話を聞いたり、長寿寺(湖南市)の「地蔵曼荼羅」(室町時代)、大塚オーミ陶業(甲賀市信楽町)によって製作された‘触れる「陶板製地蔵曼荼羅」’の鑑賞を通して、これから自分たちが如何に文化財に触れ、守り、活かすのかを考えていきます。

【フィールドワークのコース(50分間)】

 禾津頓宮(記念物:聖武天皇の行幸の際に営まれた建物跡と推定。県指定史跡※本校敷地内)→清徳院木造阿弥陀如来坐像(美術工芸:平安時代。重要文化財)→膳所神社表門(建造物:重要文化財)→馬杉湖魚店(湖魚の佃煮ゴリ、イサザ、アユなど:県選択民俗文化財)

【協力:琵琶湖文化館、滋賀県文化財保護課】

【生徒の感想】

・1つ1つのものに濃い歴史が詰まっていて面白かったです。普段は気にしないものでも見方が変わりそうだと思いました。

・毎日通っている学校の近くに文化財がこんなにあることに驚いたし、もしかしたら家の近くにもあるのかなと大分イメージが柔らかくなりました。

・膳所高校に頓宮跡があったのだが、今いる場所に偉い人がいたと分かって、感慨深かった。

・歴史の授業で習ってきたものは本当に存在していたのだと実感が持てた。

・実際に文化財を見て、とても迫力がありました。私は建物が好きでよく京都のお寺や神社に行きますが、今日いつもあまり注目しない仏像を間近で見て、動き出しそうな迫力があって、良いなと思いました。

・仏像は、全体的に丸みがあり彫りも浅めで、間近で見るとあたたかみや優しさ感じた。昔の金色より今の黒っぽいほうが木目も見えて美しいと思う。

・この頃から像の表情が柔らかくなったと聞いて、時代の移り変わりなども感じられた。

・膳所神社が食べ物を司る女性の神様を祭っていて、膳所の由来が天皇の食べ物を用意する‘ぜんどころ’であったことに驚き、‘ぜぜ’という読み方の理由に興味を持ちました。

・門にも歴史があった。城の本丸にあった門なのに装飾が少ないと感じた。しかし、装飾が少ないからこそ、威圧感があると思った。

・佃煮という地域の生活に根付いたものを食べると、昔の人々とつながったような感覚になり、今でも昔と変わらない物が残っていることに感動した。

・初めて食べた。地域によって全然違うけど、おいしかった。

・この地がもっと好きになったし、普段から歴史的なものがないか探してみたい。

・「特別なもの」というイメージから「生活の一部」だと捉えるようになった。

・千年以上昔から人がここに暮らしていて、その跡が残っていることは、きっと誰も想像していなかったことだろうと思って、文化財を守ることの素敵さが少し分かった。

 

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滋賀県立膳所高等学校