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[PTA]ゼゼメシプロジェクト講演会(広報委員会レポート)

2023/1/16

 令和41126日午後、膳所高校視聴覚室にて、膳所高PTAゼゼメシプロジェクト講演会が開催されました。教職員・保護者88名が参加しました。
 渡邉梨恵PTA会長と冨江宏校長先生のご挨拶後、立命館大学スポーツ健康科学部スポーツ健康科学科教授の海老久美子先生より「高校生の心と体と頭を育てる食事~健康と食生活における子どもの自立に向けて~」と題して講演をしていただきました。
 海老先生は、27年前に高校野球指導者へどうしても伝えたくて「球児のための食卓革命」を寄稿されました。その後、当時のプロ・アマトップの野球選手の食への意識の低さを目の当たりにし、使命感から企画を持ち込み2001年に「野球食」を出版するなど、今も積極的に活動されています。
 まず印象的だったのは、「自活力」向上のための取り組みです。当然、口から入るものが体を作ります。親まかせ・人まかせにせず自らの食事についてより関心を持つ必要性と、食生活における自立を促すものでした。そのことで思い出されたのが、4年前の2018年ワールドカップで大活躍した大迫勇也選手のことを語った友人の言葉である「中3時から食事、飲み物に意識が高かった」です。また、今夏膳所高校野球班取材時に、練習終了後当番制で班員自らご飯を炊き、卵・納豆などのご飯のお供とともに11合の白米を食べていたのを思い出しました。実践できる環境も素晴らしいと大変感心し、「自活力」を目の当たりにしました。
 続いて、心と体と頭に必要なエネルギー源と成長期にはエネルギー不足を防ぐことが大切とのお話がありました。お米を中心とした多様な副菜を組み合わせた日本型食生活は、栄養バランスに優れた食事であるとともに、心や免疫力の向上にも影響を与えるとのことでした。また、本来自然界の物を摂取することが大切であり、サプリメントは必要ないとのIOC見解や、プロテインは材料に関しても考える必要があることなど、食に関する様々な知識や情報を教えていただきました。
 個人的に最も興味深かったのは、「時間栄養学」です。「毎日の食事のリズムを同じにする」「起床後2時間以内に、糖質とたんぱく質を含む朝食を摂る」「朝食から12時間以内に夕食を済ませる」「夕食が遅くなる時は夕食を2回に分けること」「脂肪の合成を促進させないためには間食は午後3時位までに」。その中で、海老先生は、何度も「朝食の重要性」を繰り返されていました。朝食は、体内時間をリセットする役割もあり、成長期の「朝食」には、「エネルギーの補給」「体温の上昇」などの重要な意味もあります。時間のない朝の一例として紹介された「ごはん+具沢山汁」を皆さんも実践してみてはいかがでしょう。
 私自身も食事のリズムは大切にしており、食の細い息子が朝食を必ず食べるために、息子が中学生のとき、夕食が遅くなり過ぎない様に塾前に食べることができる夕食用弁当を手作りした日々を懐かしく思い出し、海老先生の講演でその努力が報われたように感じました。
 最後に、素晴らしい取り組みをご紹介していただきました。滋賀の「滋味」を味わいつくす地域型食生活です。「地産地消」「一物全体」滋賀在住のご縁に感謝します。
 講演後には多数の質問があり、関心の高さが伺えました。継続を望む声も多く、第2弾の開催を期待します。

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