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[PTA]湖西ブロックPTA研修会参加報告

2016/10/14

9月17日(土)湖西地区11校の先生方とPTA会員が参加し、幹事校である本校視聴覚室において研修会が開催されました。
20160915_pta_00はじめに、公立高等学校PTA連合会会長および本校PTA副会長、校長のあいさつのあと、第一部「放送のことば〜正確にわかりやすく伝えるために〜」と題して、NHKラジオセンターシニアアナウンサー野村正育氏による講演がありました。野村氏はNHKニュース「おはよう日本」・「ニュース7」(土曜・日曜)など報道分野のキャスターを務められた後、現在はラジオ第一放送で平日の正午と19時のニュースを担当しておられます。偶然ではありますが、参加者の中に野村氏の高校時代の恩師がいらっしゃり、再会を喜ばれる和やかな雰囲気の中講演が始まりました。
まず、高校生がよく使う「マジ」や「ウザ(い)」などの短い言葉で会話をすることが多い現状に対して、「言葉をたくさん使うことにより丁寧になる」ことをお話しされました。
20160915_pta_01次に、公共放送のアナウンサーの仕事として「国民の知る権利に応える。国民の生命・財産を守る。豊かな文化に貢献する」ことを挙げられ、視聴者の信頼感を獲得するには「まず、正確に読む」ことが大切だと話されました。さらに「正確に読む」ということの大変さにも触れられ、「日本」という漢字には「にほん」と「にっぽん」の2つの読み方があることを例に挙げながら、読み方にルールがない固有名詞などの難しさを解説してくださいました。
また、言葉の意味に関しても、例えば「失笑する」は本来「こらえきれず吹き出して笑う」という意味ですが、文化庁の調査によると「笑いも出ないくらいあきれる」と誤って受け取る人が60.4%と正しく受け取る人の27.4%を大きく上回っており、受け手により言葉が正しく伝わらない可能性が示唆され、表現の仕方や言葉選びに注意が必要であることを、さらにいくつか具体例を挙げてお話ししてくださいました。他にも、各場面でその表現が正しいかどうかを参加者に問いかけてくださったことで、言葉の難しさを改めて考えさせられました。「辞書に載っていても、文脈上『適切でない』『正しくない』言葉がある。正しさの基準としては、社会的な適切さも大切だが、より多くの人に理解してもらえるかについてもさらに吟味が必要」とアナウンサーならではの視点を教えていただきました。
「思い込んでいるものを取り除いて正確に言葉を使う」「(意味の解釈において)最大公約数の言葉を選ぶ」「客観的事実に基づいて話す」「言葉の使い方ひとつで人を傷つけたり、場合によっては人命に影響を与えたりすることもある」とも話されており、言葉を扱う仕事をされている方の責任の重さが感じられ、日頃から言葉に対して真摯に向き合っておられる同氏の厳しい姿勢の一端を窺い知ることができました。文字にすると硬い内容となってしまいましたが、野村氏の人柄とユーモア溢れる優しい語り口により、時折会場内に笑いが起こる、とても楽しい講演でした。
第二部は、東大津高等学校「子供とともに成長するPTA」、石山高等学校「石山高等学校PTA 平成27年度エアコン導入取り組み」と題して、各PTA会長より発表がありました。生演奏とスライドショーによる東大津高等学校の心温まるPTA活動紹介や石山高等学校のエアコン導入にあたっての経緯とご苦労されたお話し等伺い、他校でのPTA活動の様子を知ることができ貴重な情報交換の場となりました。

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