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[PTA]高P連湖西ブロック大会参加報告

2017/9/16

湖西ブロック研修会参加報告

9月16日(土)湖西地区9校の先生方とPTA会員が参加し、滋賀県レイカディア大学草津校において、研修会が開催されました。膳所高校からは16名が参加しました。
はじめに、滋賀県公立学校PTA連合会副会長および幹事校である瀬田工業高校PTA会長・校長の挨拶の後、第一部「睡眠を知ろう」~睡眠と学習、睡眠と運動など~と題して、宇治徳洲会病院検査課技師長江口光徳氏による講演がありました。
江口氏は免疫力と睡眠に深い関わりがあることに着目され、文科省指定研究校である北宇治中学校と連携し、中学生の睡眠と学習の研究をされ、大きな成果を上げられています。
まず、睡眠が健康・学習・運動にとって大きな役割を果たしていると述べられました。
睡眠は眠りに入っての最初の90分が身体も心も深く眠っている状態であること、また身体は眠っているが、脳は覚醒しているという状況の時の睡眠とを90分で繰り返すため入眠後90分の睡眠の際に、免疫力を保つ作用のある成長ホルモンが最も分泌されるということ、また、睡眠時に部屋を真っ暗にすることによってしっかり分泌される物質が身体の抗酸化作用に欠かせないことなどを教えていただきました。また、朝の光を浴びると分泌を始める物質が鎮静作用に良いこと等も教えていただきました。特に朝の光を浴びると分泌を始める物質が減少してしまうことにより、うつや不安症状を引き起こしてしまうので、睡眠障害にならないように、夜は10時くらいから少しずつ暗くして、寝るときには真っ暗にしてしまうのが良いとアドバイスをいただきました。また、学習の面では、睡眠に入った最初の3時間が最も記憶が定着するという調査結果が出ており、勉強をしたあとは必ず寝ることをアドバイスされ、寝ずにテストを受けることや3時間以内の睡眠では記憶が定着しないので、勉強後、最低3時間以上は必ず眠らないといけないということを話されました。十分眠ると運動や音楽等の技能も上がるという調査結果も出ており、睡眠と学習、睡眠と運動等には多大な影響があるということも紹介されました。
つまり、夜更かしや遅くまでのテレビ、スマホ、電気つけっぱなし等は十分な睡眠を妨げるものであるため控えること、また睡眠のリズムをしっかり理解して日頃の生活に役立ててほしいというお話をされました。非常に参考になるお話で、ぜひ家族や子供達にも伝えていきたいと感じました。
第二部の研究発表では、本校が『~膳所高校PTAで考えた~広域災害への対応』と題したテーマで、昨年度運営委員会で活動してきた“学校防災”に対する取り組みを発表いたしました。
本校の最寄り駅である京阪膳所本町という小さな駅が、天候急変の際などに運行が滞ると生徒で溢れかえってしまうことに端を発したこの取り組みは、議論を重ねるうちに、広域災害が起きたときPTAとして何ができるか、何を取り組んでおくべきかという大きな課題へと発展し、早急に取り組むべきという結論にいたりました。そこで、まず生徒の「防災意識を向上」させること、それに並行して、広域災害発生時の帰宅困難生徒の割合を把握し「備えを蓄えておくこと」の2点を喫緊の課題とし、委員会を2グループにわけて活動を始めた経緯を説明した後、「備蓄」チームの活動内容に重点をおき発表を行いました。
まず、災害時の生徒に配布するものとして安全安心・永続供給(補填できる)が可能、という条件を設定し備蓄チームが各所にリサーチを開始、数多の試食を繰り返しました。また、先生方も県外の学校へ電話や訪問等で災害対策における情報を収集してくださり、検討を重ねるうえで大変ありがたい資料となりました。そうして今の膳所高校の備蓄品として最もふさわしいものを徹底的に追求した結果、業者との連携で「膳所高校スペシャルBOX」なる備蓄パックが完成するに至りました。そうした活動の結果を、防災意識向上を目的とした防災手帳チームの活動成果とともに、2016年度の卒業式の日に校長先生に提言できるまでになった経緯を画像を使って説明していきました。
発表では、活動の事象面だけではなく、結論よりプロセスを大切にする・思いやりと話し合いが成果を生む原動力・感謝の心で共感しあうことが大切など、PTA活動を通して感じ得た思いにも言及させていただきました。
提言後は先生方で検討を重ねていただき、生徒一人一人に配布する備蓄パッケージが完成、各クラスにも2L入りペットボトル12本を備蓄することが決定しました。9月の防災訓練時には各自でそれらを箱詰めすることで防災意識向上の機会とすることもできました。また、それら備蓄パッケージを保管しておく備蓄倉庫の設置を現在検討中、運営委員会では今後追加すべき備蓄品の検討について活動を開始しており、PTA総会で予算も承認され、広域災害への対応が本格的に活動をスタートしている等、校長先生への提言から半年が経過した発表時現在の進捗状況も最後に説明いたしました。
締めくくりに、実物の備蓄パッケージを各校の参加者に手にとって見ていただき、広域災害への対応の意識向上が県内各校へも広まることを願って発表を終えました。
第二部における次の発表は、堅田高校PTAの「PTA活動を通じて」というテーマで、PTAと子供達との交流という心温まるPTA活動の紹介であり、他校のPTA活動の様子を知ることができ、貴重な情報交換の場となりました。

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