2024/11/18
2024/11/5
2024/10/24
第73回全国高等学校PTA連合会大会2024茨城大会報告
令和6年8月22日(木)から23日(金)に「歴史の街で変革を!! ~新たな時代が目に入らぬか~」をテーマに第73回全国高等学校PTA連合会(以下、全国高P連)大会2024茨城大会がアダストリアみとアリーナ等5会場で開催されました。全国から対面で5,500名の参加があり、本校は後日のWeb配信を視聴しました。大会2日目の全体会を報告します。
開会に先立ち、茨城県立大洗高等学校マーチングバンド部による歓迎アトラクションがありました。演奏は水戸黄門のテーマ、フラッグの動きを加えたコールドハーテッド、野口雨情の『七つの子』の合唱と続き、楽しい雰囲気を創り上げてくれました。
開会式では、実行委員長から「新たな時代」に向けどのような教育が求められているのかを学び知見を広め時代に相応しいPTAの在り方を共有して欲しいと挨拶がありました。その後、全国高P連会長式辞、来賓祝辞に続き文科省大臣表彰等があり会場からは惜しみない拍手が送られ和やかな雰囲気に包まれました。
続いて、第72代横綱 稀勢の里、現在は二所ノ関親方から「人材育成の不易流行」をテーマに記念講演がありました。平成31年の現役引退後、進学した早稲田大学大学院での学びと出逢いが相撲部屋に不易流行、つまり伝統を大切にしながら流行を取り入れる転機になったとお話されました。たとえば国技館界隈に相撲部屋があるのが当然の角界に、敢えて出身地・茨木県に相撲部屋を作るほうがスポーツビジネスの三大要素(勝利・普及・資金)を満たせること。部屋にひとつの土俵を二つにすることで効率的な稽古に加え地域交流にも活用でき、1日2食を3食にすることで稽古の効率アップと怪我防止。番付表の縦社会を全員がフラットな立場で意見を言える環境に変えたこと、分担制度を導入し休みを明確化したこと等を挙げられました。その結果、2022年度は全相撲部屋で勝率は1位を保っているそうです。質疑応答で「鳴門親方に掛けられた言葉で最も思い出に残っているものは何か」の質問に「勝ってもガッツボーズするな」との言葉だと即答されました。2010年に横綱白鵬関の64連勝を止めた一番では、その言葉で勝てる気分になれたとか。弟子の関脇 大の里関に「勝っても喜ぶな」と同じ言葉を掛けたところ本年五月場所で優勝。ご自身は迷ったら常に茨の道を選んでこられ、弟子には自分で考え抜くような指導に加え、掛ける言葉にも注意を払う姿に改めて教育の原点を教えてもらいました。
閉会式では大会旗が茨城大会実行委員長から全国高P連会長に返還され、次期開催地三重大会実行委員長に授与されました。そして三重県のPR動画が会場に流れ、伊賀忍者に仮装した三重大会実行委員長から三重大会のPRがありました。
「不易流行」、変えてはいけないこと・変わらなくてはならないことの視点を大切に膳所高等学校PTAの活動に活かしたいと思いました。