2024/11/18
2024/11/5
2024/10/24
8月24日土曜日、ピアザホールにて第1学年PTA研修会が開催され、82名の保護者が参加しました。
まず、若林PTA会長による開会の挨拶があり、保護者が一体となって子どもたちの学びと成長を支えるための活動を、持続可能な形でしていきましょう、との呼びかけがありました。
次に、校長の嬉野先生から、高校生活は二度とないため、大学受験の準備期間とするのではなく、勉強以外にも様々なことに挑戦し、卒業後の糧となるような3年間にしてほしい、とのお話がありました。
続いて、学年主任の奥村先生は、現在子どもたちが取り組んでいる「探究」について説明され、高校生としての夏休みは、いろいろな面で中学のときとは違う忙しさがあると思うが、満喫してくれていたら嬉しい、と話されました。
進路指導課長の獅子堂先生は、膳所高校の進路指導の方針は行き先指導ではなく生き方指導であり、単なる「夢」ではなく、人々の幸福に寄与しようという「高い志」を持った大人を育てることが指導理念である、と話されました。また、進路実現のために子どもたちに望むこととして「二兎も三兎も追う気持ちで、充実した高校生活を送ってほしいこと」「勉強は孤独な作業だが、孤独と向き合って努力してこそ力がつく。自分で立ち上がって歩き出す力をつけること」などを挙げられました。
最後に、「思春期の子どもたちとの付き合い方」というテーマで、本校卒業生である西山順滋先生(関西医科大学付属病院 総合診療科科長)にご講演いただきました。西山先生は大学では心療内科学講座を担当されていて、思春期に見られる心身症について、原因や症状、対処法などを解説されました。心身症とは、さまざまなストレスに対して体が不調を示した状態のことで、摂食障害や貧血、片頭痛などが思春期に多い症状だそうです。心身症にならないために本人ができることは、食事や睡眠時間などに気を配って生活リズムを崩さないことと、一人で悩まず周囲の人に頼ることである、と話されました。また、家族にできることとしていつもと違う様子はないか、生活リズムに変化はないか、ということに目を配り、そして、家族で話す時間を作り、SOSを出してもよいと伝えることが重要である、と述べられました。先生によると、親の果たす役割の割合は「(20-子どもの年齢)×5」の式で出るそうで、高校生となると「10~20%」となります。私たち保護者が子どもたちにしてあげられることは徐々に少なくなっていきますが、今の時期、快適に生活できる環境を整え、良き観察者として見守り、ロールモデルとなることが大切だそうです。「子どもたちは飛び立つ準備をしています。しかしまだ飛び立てないので安心できる巣が必要です。彼らが安心でき、いつでも戻ってこられる巣を作りましょう」と講演を締めくくられました。