2024/11/18
2024/11/5
2024/9/27
1学期の期末試験最終日、テニス班男子の取材をしました。
テニス班男子は3年生7人、2年生9人、1年生13人(うち経験者7人)で活動しています。活動場所は学校から数分の第二グラウンドです。平日は18時で終了、土日のどちらかで3時間程練習をします。班の雰囲気は、のびのびと自由な雰囲気で、自主性を重んじるスタンスです。練習メニューは班員の話し合いを通じて決めていくそうです。団体戦の成績は昨年の秋季総体で準優勝し、近畿公立大会に出場、今年の春季総体は3位でした。
3年生の班長と副班長に硬式テニスの魅力について尋ねました。
班長は「友達と打つこと自体が楽しいこと、学外にも友達ができること」と答えてくれました。対戦相手とは試合中だけライバル関係で、他では仲が良いそうです。試合会場に足を運ぶと、異なるユニフォームを着た選手が和気あいあいと歓談している姿を至る所で見かけます。試合などを通して他校の生徒と幅広く交流できるのも硬式テニスの魅力の一つだと言えます。
テニスをやっていて大変な時の話を聞くと、シングルス戦の厳しさについて挙げてくれました。二人とも“お豆腐メンタルの克服”がテーマだったそうです。「自分との戦いが一番しんどい」と語る班長。シングルス戦は劣勢時でもコートには一人なので気持ちが崩れても自分で立て直すより仕方がありません。そういう経験を糧に、日々ありとあらゆるパターンを考え、試行錯誤した結果、試合で少しずつ自分らしいテニスができるようになる、この循環が精神的にも技術的にも彼らを大きく成長させていくのだと感じました。「練習でやってきたことが、試合中に反射的にできた時に、テニスは楽しいと心から思います」と語ってくれた副班長の言葉がとても印象的でした。
最後に、一番印象に残った団体戦について聞くと、2人とも昨年の秋季大会の2位・3位決定戦だと教えてくれました。この団体戦はシングルス1、ダブルス1、シングルス2、ダブルス2、シングルス3の5本マッチで、先に3本取った方の勝ちとなります。シングルス3が残っている状態で2-2の同点でした。勝敗は当時1年生のシングルス3に委ねられました。コートの外で皆が一球一球固唾を飲んで見守る中、心臓がギュッとなって「見たいけど見たくない」そんな気持ちだったと班長が後日談として語ってくれました。静寂と喧騒が交互に湧き起こる中、ベンチコーチには顧問の先生が入られていました。「ベンチコーチの役目は『できるよ!』って言ってあげること。力のある子たちなので」とその時の見守りのスタンスを顧問の先生が語ってくださいました。結果、この大接戦を制し、膳所高校が準優勝となり近畿公立大会への切符を勝ち取りました。
涙あり、笑いあり、仲間あり。今回の取材で、テニス班男子の魅力を少しだけ垣間見ることができました。これからも彼らの活躍を期待しています。