2024/11/18
2024/11/5
2024/9/11
校舎の各フロアにある掲示板に「膳髙新聞」(ぜんこうしんぶん)と冠したA4判カラー印刷物が貼られています。発行者は新聞班。7月現在2年生3名で活動しています。
昨年度は前年度の班員が在籍しておらず、勧誘もありませんでした。それでも現班長は、新聞作りに興味を持っていたので入班を決めました。教えてくれる先輩がいないうえ、パソコン操作にも不慣れな状態で、初めての新聞制作は大変だったそうです。
パソコンの文書作成ソフトと格闘し、試行錯誤の末、ようやく8月末に湖風祭と学校説明会について取り上げた第1号を発行できました。2号は『成瀬は天下を取りにいく』の作者である宮島未奈氏の講演会、3号は膳所高校正門前にある創業120年の書店を紹介しました。昨年度発行された3枚の新聞を見比べると、回を重ねるごとに紙面の構成がレベルアップしていて、班員の努力が伝わってきます。現在の通巻番号は24です。カウントは21世紀のはじめにリセットされており、長い膳髙新聞の歴史は不滅の法灯とはいきませんが、今を生きる生徒の手で膳所高校の今が綴られています。
新聞作りは、企画ミーティング、取材以外、ほぼリモート作業です。編集は全て個人の端末のWordで行い、Teamsで共有します。先生のチェックや修正がオンラインで完了したらいよいよ貼り出しです。「出来上がった新聞を見てくれる人がいたり、取材した方が喜んでくださったりすることが嬉しい」と笑顔で語ってくれました。
今年は校外活動にも参加しています。5月に滋賀県内の高校11校の新聞班(部)が集う研修会では、グループで取材して自分たちの新聞を仕上げました。他校の生徒と協力して制作し、「紙面を見やすくすることや取材の際の質問の仕方などを教えてもらい、とても勉強になりました」とのことでした。また、この研修会の一環で、夏休みには三日月滋賀県知事に取材する機会があるそうです。どんな紙面に仕上がるのかとても楽しみです。
7月上旬の取材時点では第4号制作中で、4月から赴任された先生へのインタビュー、湖風祭の新しいチャレンジ(ダイハツアリーナ開催)などの取材を済ませ、夏休みに発行したいとのことでした。作成の様子を見ていると、各々がパソコンに向かい慣れた様子でキーボード入力し、あっという間に新聞らしい枠組みが出来ていきます。マウスもなく、指を滑らせて感覚的にパソコンを操る姿に時代の変化を感じました。
新聞班の活動で楽しいのは、「取材する方がどんな人なのかを知ることができ、記事にして伝えることで喜んでくださる。自分たちで紙面を決められる」ことだそうです。切実な願いはメンバーの増員です。全員が兼班で忙しい新聞班。「無理せずゆったり、マイペース」がモットーです。ぜひ我こそは!という新人の登場、そして2023年度に再開した新聞班の火が灯し続けられることに期待します。