2024/11/18
2024/11/5
2024/5/15
2023年11月3日、4日の2日間にわたり、第67回滋賀県人権研究大会(米原大会)が開催されました。1日目、滋賀県立文化産業交流会館で全体会が、2日目、米原市の市役所など複数の施設で分科会及び特別分科会が開催され、本校PTAは、全体会に16名が参加しました。「ともにつながり ともにつくる しあわせの“わ”~誰もが夢や志を抱ける世界に~」が現地大会テーマでした。
大会実行委員長である馬渕均さんの開会宣言で始まり、滋賀県教育委員会教育長の福永忠克さんによる主催者代表の挨拶では、「ヤングケアラーや不登校などの課題が深刻化している中、子どもたちの第三の居場所づくりなどをしていくことで、子どもたちがチャレンジ精神を持って社会に貢献していくことに繋がり、人権を尊重する社会になっていく」と語られました。
「基調報告」では、同和問題や人権問題などの報告があり、2025年4月には、湖南市で夜間中学の開校が決まっており、学び直しができる場所として期待できるとのことでした。
「現地メッセージ」では、「個性を尊重しつつ違いや多様性を認め、ともに受け入れ合いながら、つながりをつくっていきたい」という願いを込め、「つながろう米原!夢・志」、SDGs活動、STOPいじめ集会などの取組報告がありました。NHKみんなのうた「ふきとひよこ」を作詞作曲された真依子さんが箏を演奏しながらのライブパフォーマンスで温かい歌声が会場を包み、伊吹山の自然や子どもたちの幸せを願う想いが強く伝わりました。
甲良町立甲良西小学校太田洋介先生による講演では、朝の挨拶運動で係を決めずに生徒にまかせてみたら、ほとんどの委員が参加していたことなどを語られました。決まりを守るという観点を見直し、自分たちで決まりを作って守るという教育は学ぶべきことがあると感じました。
また、「男らしく、女らしくよりも『自分らしく』生きる~子どもたちの性を尊重できる環境づくり~」と題して一般社団法人日本LGBT協会代表理事の清水展人さん(1985年兵庫県に長女として誕生、21歳の時に手術、その後氏名・性別を戸籍変更)が講演されました。幼少期から性に違和感があり、行事や学校の制服などで女の子らしい服装を求められた時の気持ちや心無い言葉をかけられても誰にも相談できなかったことなどを語られました。またLGBT(性的少数者)は12.5人に1人いることや虹のような性の多様性を理解する4つの指標「性的指向」「性自認」「性表現」「性的特徴」について分かりやすく説明され、思い込みは理解を妨げることがあることを心に刻みました。
自分らしく生きる社会に向けて対話が大切であること、また見た目ではわからない悩みも多く、地域や学校などにおいてカミングアウトや相談のしやすい環境づくりが求められていると考えさせられた貴重な一日となりました。