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[PTA]SSH生徒研究発表会

2024/4/9

 2024年2月16日、本校SSH事業の一環として理数科で取り組んでいる理数探究の生徒研究発表会が大津市民会館で開催されました。理数科2年生が8班に分かれ、それぞれテーマに沿って研究してきたものをポスターセッションにて日本語・英語の両方で発表しました。

 午前中は小ホールにて、審査員としてお招きした大学教授の方々や参加を希望された保護者や地域の方々の前で12分ずつの発表が計8回行われました。最初は緊張した面持ちだった生徒たちも数を重ねるにつれ、堂々と発表していました。ポスターに沿った説明の他に、用意したパソコンで画像や動画を使って説明したり、装置が置かれそれを示して説明する班もありました。1年生の理数科の生徒たちも見に来ており、先輩たちの発表に熱心に耳を傾けメモを取っていました。

 午後は場所を大ホールに移し、1年、2年の生徒も全員観客席に座り、代表3組による生徒の研究発表と、講師をお招きしての基調講演がありました。

 生徒研究発表の方は 理数科から代表して「ケラチンが燃料電池に与える影響について」と「協力が必要なタスクを解決するためのQ学習を用いた独立AIの環境設定について」の2組とサイエンスプロジェクト普通科の「The Number of Blinks While Studying」の3編でした。大きなスクリーンに研究結果が映し出され、サイエンスプロジェクト普通科の発表は全て英語で行われました。

 基調講演では 大阪大学大学院基礎工学研究科藤井啓祐教授による「量子コンピュータ、宇宙最強のコンピュータを創ろう」というテーマでした。量子というのはミクロの世界のことで従来の古典物理学と違い、量子力学に従って運動する世界の中では不思議な事象が起こる、それは1つの粒子が同時に別の場所に現れる「重ね合わせ」とよばれる状態だそうです。非常に不思議なことですが「不思議というのは古い理論への執着である」のでまずそれを認め、そこにとどまらず、今までの常識を超えたところに着目する、そういった点で「量子コンピュータ」はまさにそういう分野かなと思っている、ということでした。量子コンピュータはまだまだ産まれたての赤ちゃんのようなもので今後これを使ってどんなことが可能になり進化していくのか、今できる中でもどんなおもしろい使い方ができるのかを考えるのが楽しいというのがこちらにもひしひしと伝わりました。

 最後に「わからない不思議を楽しもう」「自分がハマるものを見つけよう」「世の中に『絶対』は絶対にない」「未来は自分たちの行動や研究によって変わる」という4つの言葉をいただき講演は終了しました。

 1年間がんばって研究してきた生徒たちの姿や、興味のあることをつきつめて研究されている教授のお話を聞いて、日常とは違う新たな視点をいただいた1日でした。

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