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[PTA]班訪問:美術班

2023/12/21

 7月中旬、湖風祭で展示した作品がずらりと並んでいる、広くて居心地の良い空間の美術教室を訪問しました。活動日は月・水・金です。3年生は5月で引退ですが、この日は1年生4名、2年生1名、3年生4名が集まる中、取材をしました。

 1年生は班体験の時に、先輩の作品が素晴らしくて楽しく活動ができそう、と感じて入班したそうです。

 湖風祭までの短い期間に恒例の静物画を描き上げるのは大変だったそうですが、個性あふれる油絵が完成しました。また、昨年度の湖風祭から始めたサングラスのバザー販売では即日完売するほどで、「キラキラしたシールやアクリル絵の具を使っての作成が楽しく、お気に入りのサングラスを選んで購入してくれて、本当に嬉しかった」と笑顔で話してくれました。

 夏休みには広島県尾道市へ23日の合宿に行き、尾道水道が眼下に広がる綺麗な景色や街中の風景をスケッチしました。普段と違う経験ができるので毎年とても楽しみにしている活動で、広島ならではの食事や班員同士でたくさん話ができて楽しかったそうです。「美術作品は自分のものだから主観が全てだと思っていましたが、客観的な目線を持ちながら描くことも大切だと気がつきました」という感想を聞かせてくれました。また、第47回全国高等学校総合文化祭鹿児島大会美術部門に3年生の油彩作品「キキカンの麻痺」が出展されました。様々な社会不安に危機感を覚えていても徐々に慣れていく世の中への違和感を表現したそうです。技術もさることながら、思いを伝えることへの熱意が滋賀県代表に選ばれたのだと感じました。総文祭への参加は「素晴らしい作品の制作過程や込められた思いを感じることができる貴重な機会でした。心躍るのと同時に全国から出展された作品の表現の素晴らしさに少し悔しくも思いました。この気持ちを今後の創作活動に活かしていきたいです」と感想を寄せてくれました。

 夏休みに構想を考えて、9月から秋の滋賀県高等学校総合文化祭に向けて制作に取り掛かります。最大で約120センチ四方のキャンバスに向かうのは大海原に出たようで、やり直しの連続と試行錯誤をしながら連日朝から夜遅くまでの活動を通して、作品を描き上げて大会に出展します。

 3月には、展覧会「紡ぎ展」を大津市内のギャラリーで開催します。パンフレットの作成や展示レイアウトなど自分たちで行うことで、班員の絆がさらに深まります。顧問の先生は「どんなチャレンジでもまずは見守る」とおっしゃっていました。

 先輩方の素敵な作品がいつでも観られる教室での制作活動や伝統のお菓子を囲んで過ごす時間がとても楽しいそうです。学年に関係のない仲の良さが取材を通して印象に残りました。絵を描くのが好き!という気持ちを大切に、湧き出る感情を込めた作品を楽しみにしています。

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