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[PTA]班訪問:空手道班

2023/12/21

 7月中旬、練習中の武道場にお邪魔しました。班員と先生は、取材しやすいようにと武道場にマットを敷き椅子を並べて、丁寧に出迎えてくれました。空手道班には2023年7月現在、男子6名、女子4名(1年生4人・2年生1人・3年生5人)が所属し週5回の練習を行っています。空手道には、仮想の相手に対して行う演武「形」と、1対1で攻撃技を決めて獲得ポイントで勝敗を争う「組手」の2種目があります。組手でも安全には十分配慮されていて、防具をきちんと着け、技は寸止めだそうです。班活動では、形は相手がいるつもりで、組手は形を忘れずに、という指導方針のもと、この2種目ともに取り組んでいます。

 3年生の前主将は滋賀県春季総体の男子個人形で優勝し、めざしていたインターハイの出場を決めました。空手道班について「空手道として大事なことは、強さよりも挨拶や礼儀正しさです。班としても、日常の挨拶や礼儀、ありがとうございますという感謝の気持ちを伝えることを大切にしています」と話してくれました。

 練習メニューは「入念にアップをしてから、中段突き、中段受け、足を使う移動基本などの基礎練習をします。そこから組手を行います。組手をしたときの身体の感覚を忘れずに、形に入っていきます」とのことでした。練習の様子を見ていると、2人1組で行う組手はスピード感や緊張感があり、一方で、鏡を前にして1人で行う形には力強さが感じられました。練習中、組になった子どもたちは男女関係なく、お互いにアドバイスしあっていました。先生は、ほぼ静観されていて、組同士が近づいたときに「危険だから」と間を空けるように指示されていました。

 2年生の主将は「高校から始めたので、初めは不安でしたが先輩方が褒めてくれるので楽しくスタートできました。大会に行くと形や組手の上手い人がいるので、その人に勝ちたいというより、その動きがしたい!と思って日々練習しています」と話し、そのがんばりで今は黒帯(初段)を取得しています。

 最後に空手という“道”について聞くと、前主将は「これからも空手道をやり続けることで、自分の歩むべき道が見えてくると思っています」と、また現在の主将は「空手は“術”から”道”に発展した武道なので、技術だけではなくて人間性を磨くことかなと思います」と話してくれました。鍛錬を続け、歩んでいく班員たち。私たちの取材にも真っ直ぐな言葉で誠実に対応してくれて、こちらも身が引き締まる思いでした。取材が終わり別れるとき、何度も「ありがとうございました」とお礼の言葉を述べてくれた姿勢が、礼儀を感じられて印象的でした。

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