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美術授業『近隣の文化財のフィールドワーク』

2022/11/1

美術Ⅰ(1年生)では文化財の保存と活用をテーマとした『文化財を知り、考える~ インクルーシブ社会と文化財の活用 ~』という授業を行っています。全7回の授業の初回として、滋賀県立琵琶湖文化館の学芸員さんや滋賀県文化財保護課の技師さんのご案内で、本校周辺の文化財を見てまわるフィールドワークを行いました。

【見学内容】

禾津頓宮跡【記念物:県指定史跡、本校敷地内】→清徳院木造阿弥陀如来坐像【美術工芸:国指定重要文化財】
→膳所神社表門【建造物:国指定重要文化財、膳所城遺構】→馬杉湖魚店【湖魚の佃煮:県選択無形民俗文化財】

 

 本校敷地にある聖武天皇の仮の宿の跡、隣のお寺にある平安時代の穏やかな仏像、膳所藩や本多家との関わり、お城にあった矢を喰い止める薬医門(やくいもん)、「膳所」という地名の由来、食文化と琵琶湖の自然…50分間の1コマの授業で、たくさんの本物の文化財に触れ、研究者やご住職、湖魚店主さんのご説明と、その道に携わる想いを聞きました。

 県下全域から通う生徒達には、見慣れてきた本校と周辺の景色の中に、未だ知らないことがたくさんありました。これからの見え方も、変わるかもしれません。

 一連の授業では今後、文化財の法律や現状、県内の寺院の文化財を先端技術で復元した事例などを学び、自分達と文化財の関わり方、インクルーシブ社会における活用の方法を考えます。

 

【生徒の感想より】

・学校の下に大きい遺跡が眠っている。聖武天皇も訪れたということで嬉しい。駐車場の所にある模様にも意味がるとは知らなかった。

・あまり大きすぎず、優しそうな顔つきの仏像で、圧倒される訳ではなく、あたたかい気持ちになった。

・これまで何とも思っていなかった門だが、確かによく見ると材質も古く、美しかった。

・思ったより種類が多かった。アユは香ばしい感じで、イサザはほろ苦かった。

・膳所を「膳」所としたのは琵琶湖の存在が大きく、その魚は多くの人に愛された。今は在来種も減少しているが、食文化継承のためにも守らないといけない。

・身近なところに、人々の思いや昔から大切にされてきた文化がある。

・文化財といえば京都や奈良などで滋賀のイメージがあまりなかったが、膳所高校のすぐ近所にこんなにたくさんあるのだと驚かされた

・やはり写真や映像で見るよりも頭に入ってきやすいし、細かいところまで見ることができるから、実際に見に行くのは大事だと思った。学校の近くだけでこんなにあることに驚いた。

・昔のものを見ると、色々想像してタイムスリップを脳内で味わうタイプなので、多くの刺激を得ることが出来てとても良い時間になりました。

・文化財は身近な所にも多い。ただ、見ていない、見ようとしてないだけ。

 

 

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滋賀県立膳所高等学校