2024/11/18
2024/11/5
2022/9/28
9月15日(木)に3年ぶりに芸術鑑賞会を行ないました。毎年、「音楽」→「演劇」→「古典芸能」と順に開催していましたが、コロナ禍のため一昨年と昨年から延期となっていた古典芸能の『落語』を実施しました。
落語家さんは、「江戸落語」で活躍されているお二人をお招きしました。
柳家三三さんは古典落語の名手、真打としてその実力は広く知られています。独演会や寄席に多く出演され、テレビの声優などでも広くご活躍されています。
三遊亭わん丈さんは本校の近所の中学校、お隣のI高校をご卒業された、現在二ツ目の落語さんです。地元の大津でも、様々な活動をされています。
鑑賞会は感染予防のため、本校体育館で学年別に計3回の公演となりました。各回は約1時間ほどで、三三さんによる『味噌豆』と落語の聞き方アドバイス、わん丈さんによる高校時代の武勇伝?と滋賀にゆかりの『近江八景』、そして最後に再度、三三さんからはユーモラスな『転失気』のお噺しを聞きました。
1年9組担任の西村先生が「そばをすする」芸にも挑戦され、大きな拍手が湧きました。
落語家さんの表情やしぐさ、手ぬぐいと扇子を巧みに使った生で聞く落語に、聴衆の皆が引き込まれました。ライブで聴く、見ることの楽しさや、積み重ねられた芸のスゴサを体感しました。何かと窮屈な日常に、穏やかな笑いが醸した楽しいひと時となりました。
【生徒の感想より】
・落語を聴く前は、落語は受動的なもので、リラックスして聴けると思っていたが、実際は映像を頭の中で作り上げなければ置いていかれてしまうので、ある意味見る側も積極的に参加するエンターテイメントなんだなぁと思った。
・私は今まで古典芸能は、今の人にはわからないものだと思っていました。でも、今日、落語を聞いて、とても身近なものに感じることができました。面白い中にも、教訓のようなものもあって、古典芸能ってすごいんだなと思いました。
・今は音楽アプリの中に落語の聞き流しもあってよく聞いていたのだが、やっぱり生で聞く落語は違うなぁと感じた。話を聞いていると徐々に点と点が結ばれるように話が紐解かれていって落ちが見える。その上で笑ってしまうのは、今のお笑いとはまた別の良いところだと思う。今回を機会に自分の好きな演目を見つけるために、また落語を聞いていきたいと思います
・今回の公演で驚いたのが、江戸落語に滋賀県、近江のお話が出てきたことです。近江八景のことは身近なので知っていたけれど、膳所が近江八景に入っていないことがオチに使われていて、事前にさらっと説明していただけたのもあり、すごく楽しんで聞くことができました。もし近くで落語の公演があれば、聞きに行ってみたいなと思います。
・柳家三三さんがおっしゃっていたように、何事も自分が生で触れて体験、経験することを大切にしていこうと思います。