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[PTA]班活動におじゃましますー馬術班ー

2018/11/22

馬術班

馬術班の練習場である琵琶湖乗馬倶楽部へお邪魔しました。京阪大谷駅から山道を歩くこと約15分、静かな山間に練習場はありました。馬術班の歴史は古く、約70年前に創班され、こちらの琵琶湖乗馬倶楽部には、数十年前からお世話になっているそうです。

現在、滋賀県には5つの高校に馬術部があり、膳所高校馬術班は、最近では2014年と2016年に全国大会へ出場しています。現在の班員は、3年生10名、2年生2名、1年生8名の計20名です。顧問の先生のお話では、例年、女子の方が多いそうですが、今年の1年生は8名中6名が男子で、顧問をして7年になるが初めてと驚いておられました。班員が多い方が、班員同士で切磋琢磨することができ、レベルが向上するとのことで、現在の班員も「絶対に全国大会に行くのだ」という目標を掲げて日々の練習に取り組んでいます。

馬術には、大きく分けて「障害飛越」と「馬場馬術」の2種類の競技があります。
「障害飛越」は、設置された障害物を決められた順番にミスなく飛び越す競技です。障害物を落としたり、飛ばなかったりすると減点対象となり、その得点とタイムとを合わせた点数を競います。
「馬場馬術」は、20m×60mの馬場内で演技を行い、その美しさや正確性を競います。
日々の班活動では、両方の競技に対応できるような練習をしていますが、どちらの競技に出場するかは、班員本人の希望を聞くそうです。

活動内容は、7割が馬の世話、3割が騎乗だそうです。普段から馬の世話をすることで、班員たちは馬との意思疎通を図り、信頼関係を築いていきます。馬の世話の内容は、例えば「馬房」と呼ばれる馬1頭が入る小屋に敷き詰められているおがくずから、汚れた部分をふるいやスコップで除去し、その後新しいおがくずを補充します。また練習後には馬の汗を流す作業や、毛並みを乾かす作業もあります。馬が怪我をしないように、通路の清掃もあります。生き物である馬と競技をするためには、細かい気配りとともに体力勝負の作業もあることがわかりました。

騎乗する馬はサラブレッド種で、競馬の競走馬は体重を絞っており約400~500キログラムですが、乗馬の馬はスタミナを要するため、競走馬よりも50キログラムほど重たいそうです。食事には草(アルファルファ)を固めたものを1日3回与えているそうで、見せていただいた餌の塊は爽やかな香りがしました。馬の体調管理も大切で、インフルエンザや日本脳炎、破傷風の予防接種も行い、体調不良時には専門の獣医に往診に来ていただくそうです。
コーチに話を伺うと、新入班員にまず話すことは、馬は臆病なので、怖がらせたり驚かせたりしないよう注意するようにということ、日々「相手のことを思いやる」ということを最も大切に指導しているとのことでした。

2、3年生の騎乗練習の後、入班して数か月の1年生の騎乗練習では、コーチからきめ細やかな指導の声が響いていました。その内容は、乗馬では自分の乗り方が馬の歩き方に反映すること、馬と一緒に自分の体が動いていることが基本であること、馬と馬の間隔は3メートル以上開けるのが共通ルールということなど、馬術経験のない班員にとって、とても大切な意識付けを行うものでした。

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