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[PTA]班活動におじゃましますーヨット班ー

2018/11/22

ヨット班

夏休みに入って間もなく、ヨット班の取材に、滋賀県立柳が崎ヨットハーバーを訪ねました。

ヨット競技は、小型のヨット(高校では、2人乗りの420級と1人乗りのレーザーラジアル級の2種)に乗り、セールと呼ばれる帆を張って、風や波といった自然の動力だけを頼りに進みながら、水上に配置された複数のマーク(ブイ)を決められた順に周回し、その速さを競う競技です。

取材当日の気温は36度の猛暑でした。我々の取材に、3年生を中心とする班員の皆さんが、暑さを吹き飛ばすようなハツラツとした笑顔で、日焼けした顔に白い歯をのぞかせながら、応えてくれました。ヨットハーバーは、十分な日陰があり、時おり心地よい風も吹いて、思っていたより暑さを感じませんでしたが、沖に出るともっと風があって、陸地より更に涼しく感じられるそうです。そうはいってもこの時期熱中症対策として、乗船する際は必ず水分を携行します。

膳所高校ヨット班は、1950年に同好会として発足し、1953年に班に昇格したのが始まりで、68年もの長い歴史があります。これまでに、インターハイ優勝など、数多くの素晴らしい実績を残しています。
現在、班員数は男女合わせて35名(3年生5名・2年生18名・1年生12名)です。班員のほとんどが高校からの初心者です。平日は放課後に走り込みや腕・太腿の強化などの陸上トレーニングを行い、休日は終日湖上練習を行っています。休日には、社会人や大学生のOBが指導に来てくださることもあります。
また、琵琶湖で練習するメリットは、淡水なのでヨットの手入れがしやすいことや、琵琶湖の風は安定しておらず、海水と比べヨットが浮きにくいため、様々なタイプの風や波に対応する能力が培われるので、海上のレースでは有利に働くということがあるそうです。

ひとたび沖に出ると、誰の力も借りられず自分たちだけで判断しなければなりません。班員の皆さんは、日頃の班活動において、自主自律の精神を心がけ実践しています。方針や練習メニューなども、班員たちで話し合って決めたことを、顧問の先生に伝えるというスタイルを貫いています。
「ヨットは、半分頭脳・半分身体を使う競技で、常識と思っていたことが通用せず、最初は面食らいながらも上達していくうちに面白さにはまり、楽しさが増幅していくとても魅力的な競技です。レースでは練習した技術を駆使して、自分の考えた戦略で他のヨットより前に出られたときが、一番面白く楽しい瞬間です」と熱く語ってくれた前キャプテンの言葉が印象に残りました。
ヨット班の最大の目標は、インターハイ出場です。今年は見事その目標を果たし、次に目指すはインターハイ入賞です。文武両道の膳所高校で、何物にも代えがたい一生ものの経験を得るために、妥協を許さず、常に考えながら挑む班員の皆さんの姿は真剣そのものでした。

《追記》
 取材後、和歌山県で開催されたインターハイでは、見事、男子コンバインド(団体)で6位入賞、
女子レーザーラジアル級(個人)で3位入賞を果たしました。

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