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[PTA]班紹介 音楽班合唱部

2025/7/14

  滋賀県合唱祭を週末に控えた6月上旬、音楽班合唱部が活動している選択1C教室を訪ねました。部には3年生7人、2年生9人、1年生1人が所属しています。
 
 取材当日の出席者は顧問の先生を含めて6人。練習は発声練習から始まりました。生徒たちは互いに距離を取りながら窓に向かって立ち、キーボードの基本音型に沿って、低音から高音へ順に発声していきました。 次第にみんなの声がまとまり、そこに先生のバリトンも加わって、ひとつになった透き通る歌声が教室いっぱいに響き渡りました。 この日は活動できる部員が少なかったのですが、6人とは思えないほどの声量に驚きました。
 
 合唱部の活動は多岐にわたり、6月に開催される滋賀県合唱祭をはじめとした数多くのコンクールへの参加、膳所神社や膳所幼稚園などで演奏する地域活動、校内コンサートなど幅広く活動しています。
 
 ステージによってハーモニーの響き方が異なるのが面白く、さまざまな場所で歌うことが楽しみだそうです。昨年福島県で開催された全国大会では「舞台上で全員の声がひとつになり、体から離れて空間の向こうへ大きく飛んでいく感覚を味わった」とのこと。「ハーモニーが飛んでいく瞬間こそ、合唱の喜び」という言葉が印象的でした。また幼稚園では、園児が一緒に歌って踊り、笑顔になる素直な反応を見せてくれて、とても嬉しくなったそうです。
 
 他にも合唱部に入って良かったこととして「楽譜が読めず、ピアノも弾けない初心者の私を先輩が全国大会まで連れて行ってくれ、他校の素晴らしい音楽を聴く機会を与えてくれた」「合唱は心を開く行為で、声を出しハーモニーを合わせるだけでなく、自分の心も自然と開かれていく」「合唱は身ひとつでどこでもできて、一人が歌い出した後にみんなが続いて合唱になる瞬間が素敵」といった声がありました。
 
 部長は「私は前に出るタイプじゃないけれど、スケジュール管理も練習内容も周りの人が助けてくれるので部長の仕事をこなすことができる。学年を超えて意見を出し合えるのが良いところ」と話し、全員で部を支え作り上げている様子が窺えました。現在、男子部員が2人しかおらず混声合唱として大会に出られないため、男子を含めもっと多くの人が入部してくれることが希望だそうです。  
 
 活動は月曜日から金曜日の放課後と土曜日の午前中の週6日です。欠席しても別の曜日に出られるので兼班している人が多いそうです。合唱部は音楽が好きな人なら誰でもいつでも大歓迎とのことでした。
 
 最後に、幼稚園でも歌った「崖の上のポニョ」を披露してくれました。幾重にも重なる声が教室を包み込み、ハーモニーの豊かさと美しさ、そして楽しそうに歌う表情に惹き込まれました。「一度聴いたら合唱部を好きになってもらえると思う」と部員の一人が話してくれたように、私たちも取材を通してあっという間に合唱部の歌声にすっかり魅了されました。

 

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