2025/6/3
5月9日(金)、 23日(金)に滋賀県総合教育センターにおいて、県立高校の中堅教諭等を対象とした法定研修である中堅教諭等資質向上研修【第2回】が実施されました。
この中堅教諭等資質向上研修は、教育公務員特例法第24条の規定に基づき、現職教員研修の一環として、1年間を通した研修を実施し、教員一人ひとりの専門性や指導力のさらなる向上、より広い視野とより豊かな見識を養うことを目的とし、教員の能力・適性等に応じた研修を実施するものであり、今回の研修では、「今、求められる授業づくりと学習評価について理解を深め、自身の評価のあり方について省察する。」を目標として実施されました。
研修では、膳所高校が指定を受けているSSH(スーパーサイエンスハイスクール)事業の取組の1つである学校設定科目「探究」において、生徒の探究活動がより充実したものとなるための「教師の声かけ」等、教師による指導方法についてこれまでの膳所高校での実践事例を用いて具体的に解説した動画を受講者が視聴し、その後、花園大学 文学部 木村 裕 教授が膳所高校の取組について講評をされました。今年度、中堅教諭等資質向上研修の受講対象者は81名で2班に分けて実施されています。
■木村教授からの講評
膳所高校では、たとえば『探究活動のポイント』(『研究の一連の手続きを体験する』など)が言語化されている。これは、学習のねらいや目標を学校全体で共有することにつながるとともに、それに基づいて指導や評価のポイントを学校内のすべての教員が共通して意識することで、一貫した効果的な教育活動の実現に寄与するものにもつながると考えられる。
■受講者の感想
現在の勤務校に異動して2年目である。学校により総合的な探究の取組方法や内容が違うことから、現在の勤務校で「総合的な探究の時間」をどのように進めてよいか悩んでおり、昨年度、膳所高校の『SSH生徒研究発表会』に参加した。今回の動画も参考になり、これからも進め方の検討を続けたい。
■研修の様子