2024/11/18
2024/11/5
2024/11/15
秋の風が心地良い10月5日(土)、滋賀県立安曇川高等学校において令和6年度滋賀県公立高等学校PTA連合会湖西地区研修会が開催され、本校からは教職員2名とPTA役員9名が参加しました。
幹事校である安曇川高校PTA会長および校長先生の開会挨拶に続いて、びわこ成蹊スポーツ大学スポーツ学部・武田哲子先生の「現在の高校生に送るスポーツ栄養学を活用した食生活のすすめ」と題した講演がありました。武田先生は、今夏開催されたパリオリンピックに栄養面でのサポーターとして同行されました。
先生のお話によると、近年SNS等によるボディイメージの過剰評価のために体型を気にした摂食障害がアスリートにも増加しており、滋賀県の学生を対象に行った食事調査でも、主食の摂取が少なく、エネルギー不足の学生が多いことがわかったそうです。高校生は部活などでエネルギー消費量が多いので、主食の摂取量が少ないと成長に必要なエネルギー量が不足して様々な健康問題が生じてしまい、発育発達、心理面にも影響を及ぼすとのことです。
そこでまずエネルギーの元となる糖質と、体づくりに必要なタンパク質の重要性について、詳しい解説がありました。また朝食は脳を働かせるために大切であり、特に体温を上げる働きが強いタンパク質は1日を元気にスタートするには重要だとも話されました。講演中、1週間の食事内容を点数化する「食生活バランスチェック票」を使って、自分の食生活を振り返る時間も設けられました。
講演の冒頭で、人は食べた物の影響を受けやすく、食べた物でできていると話されました。栄養という意味で食べる物に注意するのはもちろんですが、食べた物がその人を作り、食べ方がその人の将来の人間性を作っていきます。だからこそ若い人たちには食べ物を大事に、食事の時間を楽しみ、そして一緒にいる人を大切にして欲しいとまとめられました。
講演に続いての研究発表では、東大津高校PTAと高島高校PTAから活動内容や、コロナ禍以降の活動の変遷について報告があり、どんな状況下でも生徒のために今何ができるのかを考えて活動されていると感じました。これからのPTA活動について、他校と情報共有することができました。
開会の挨拶で安曇川高校の大道校長先生が話された「自分が子どもの頃にお世話になったであろうPTAの方々への感謝の気持ちを思い出し、子どもたちの健全な育成のサポートをしていただきたい」という言葉が心に残りました。