2025/10/1
湖風祭4日目の朝も、酷暑の中で始まりました。登校する生徒たちに交じって、取材のために学校へ向かうと、3階の渡り廊下を駆け抜ける生徒会総務部の姿が見え、最終日まで抜かりなく準備に取り組む姿が印象的でした。
体育館では、有志発表が始まりました。前日には整然と並べられていたパイプ椅子は片付けられ、ステージとの距離がぐっと近くなったことで、臨場感あふれる空間になっていました。ラップ選手権では、6名による白熱したトーナメント戦が繰り広げられ、さらに修学旅行先・台湾で披露できなかった生徒たちが「リベンジ」として登場し、会場を盛り上げました。サッカー班によるアイドルのような歌とダンスで一気に雰囲気が和らぎ、女子5人による創作劇「バカ殿恋物語」、そして女子3人の2組によるキレのあるダンスへと、観客も一体となって盛り上がったステージは、最後まで熱気に包まれていました。
同じころ、視聴覚室では「湖風祭ライブ」の2日目が行われていました。オープニングは5人編成のバンドが登場し、最前列では友人たちが熱心に応援する姿も見られました。演奏された楽曲は、最近のヒット曲から保護者世代に懐かしいナンバーまで幅広く、誰もが楽しめる音楽フェスとなっていました。
ライブ終了後には、昨年から始まったルービックキューブが揃う速さを競う「膳所TSC大会」が開催され、予選を勝ち抜いた3名による本戦は、全員が15秒台という接戦となりました。予選では3位だった選手が見事に逆転優勝を果たし、会場は歓声に包まれました。
中庭のステージでは、ギター演奏が行われ、ソロやデュオでの弾き語りが、校舎中に響き渡っていました。木陰に座って聞く保護者、2階や3階、テラスから見守る友人たちとそれぞれのスタイルで音楽を楽しむ姿が、とても穏やかな光景でした。
校舎内では、前日に引き続きクラス発表が行われており、廊下を歩くだけで「キャー!」という叫び声や机の音が聞こえ、生徒たちが最後まで湖風祭を満喫している様子が伝わってきました。また、校内にはスタンプラリーも設置され、5か所にある2択クイズを解いてスタンプを集めると「KOFUSAI2025」の文字が完成するという、楽しみながら校内を巡る工夫も見られました。
4日目は午前の発表をもって、保護者の参観が終了となりました。
今年の湖風祭は、例年の猛暑を受けて熱中症対策に配慮されたスケジュールが組まれており、1日目は大津市民会館でのビジュアル発表、2日目の体育祭は昨年に続きダイハツアリーナでの開催となりました。安全を最優先にした運営に、心から感謝申し上げます。
保護者の参観者数は、2日目818名、3日目567名、4日目179名、のべ1564名にのぼり、多くの方が生徒たちの活躍を見守りました。青春の1ページにふさわしい、思い出深い湖風祭となったことでしょう。