To Parents

[PTA] 班紹介 男子バレーボール班

2025/9/16

 春季高校総体から1週間経った6月中旬、まだ試合の熱冷めやらぬ男子バレーボール班を訪ねました。誰もいない広い静かな体育館に、何人かが来たかと思うと見る見るうちにネットが組みあがり、ほどなく班全員が揃い熱心な練習が始まりました。

 男子バレーボール班は、3年生9人(うち、女子マネージャー2人)、2年生11人(うち、女子マネージャー1人)、1年生17人の総勢37人という大所帯ながら、驚くべきことに3年班長1人を除き全員が未経験者とのことです。練習メニューや試合戦略は班全員で組み立てていく「生徒主体主義」が伝統で、顧問の先生には、チームへの助言などで支えていただいているとのことでした。

 春春季高校総体は3年生主体のチームで臨み、ベスト16という戦績でした。目標だったベスト8には惜しくも届かず、3年生はこの試合を最後に引退となりました。敗れた準々決勝の相手は決勝まで勝ち進んだ強豪校で、セットこそ取れなかったものの最後までもつれる好展開に持ち込めたそうです。3年班長は「これまでの努力が実った結果です」と自信を持って清々しく語ってくれました。また、「入班当時は未経験者の生徒同士で模索しながら練習を進めることも多く大変だった」とも回想してくれました。

 これからは2年生主体の新生チームの挑戦が始まります。新班長は、「目標はやはり県ベスト8であり、まずは9月の大津市民に備えたい」と、しっかり前を見据えていました。この大津市民大会は、昨年先輩とともに出場し3位という好成績を収めた思い入れのある大会だそうです。そして、未経験者が多いためか、目下の課題として各個人のプレーの質を高めることを挙げました。現在は基礎練習を重点的に行っていますが、今後は様々な連携プレーのバリエーションを増やし、最終的には阿吽の呼吸でチームプレーが決まるレベルへと高めていきたい、と話していました。

 新旧両班長にチームの良さを尋ねたところ、旧班長は「メンバー全員がチームをより良くしようと和衷協同の精神で建設的な意見を出し合い、仲良く前向きな雰囲気で活動できる点」を挙げてくれました。新班長は、「一人一人が明るく個性的で、声かけを通して互いの良さを引き出し合い、相乗効果を生むところが強みだ」と語ってくれました。

 最後に、顧問の先生にお話を伺いました。近年男子バレー部のない中学校が増えてきたため、未経験者が多くなる傾向にあるとのことです。それでも歴代の班員たちは練習を工夫し集中して取り組んで結果を出してきた、とおっしゃっていました。「今年も全力を尽くして戦い抜く姿に感動をもらいました」と、メンバーに頼もしさを感じていらっしゃいました。

 「生徒主体でチームを高めていこうとする姿勢が誇りである」という言葉を何度も耳にしたのがとても印象的な取材でした。

 

保護者の方へ To Parents

ページ先頭へ
メニュー

滋賀県立膳所高等学校