2025/11/21
8月23日、ピアザ淡海にて1年生のPTA研修会が行われ、88名の参加がありました。
南井PTA会長からの挨拶では、開会できることへの感謝の意と「教育環境の改善と教育効果の向上を目的に活動している。その原点を忘れずに活動していきたい」との意向が示され、続いて横井校長先生は、「高校生活において苦しいことも楽しいことも、嬉しいことも悲しいことも、存分に味わった経験こそが今後の人生を自分らしく進んでいくための糧となるので、子どもたちが今を大切に主体性を持って高校生活を送れるように、保護者の皆さんには温かく見守ってほしい」と話されました。
学年主任の牧先生からは、「学びみらいPASS」(アセスメントテスト)の結果をお伝えいただきました。また「進路や文理選択については、人に言われて決めるのではなく、自分で考えて、自分で決めるように、保護者の皆さんも接してあげてほしい」と話されました。
進路指導の獅子堂先生からは、「進路を考えることは将来の生き方やあり方を考えることであり、夢ではなく志を持って自分自身で考え、行動することが大切である。教員陣はそのきっかけを与え、背中を押し続けています。子どもたちがしっかりと自分と向き合い、どんなことにも全力で取り組めるように、保護者の方には、干渉しすぎずに見守る、子どもの話をじっくり聞く、生活リズムを崩さないようにサポートを心がけてほしい」とのお話がありました。
研修として、本校卒業生でもある関西医科大学附属病院総合診療科の西山順滋先生より「思春期の子どもたちとの付き合い方」をテーマに、心療内科医の立場からご講演いただきました。
思春期にみられる心身症のメカニズムについて、「ストレスや不規則な生活、過度な不安、緊張が続くことで、自律神経が乱れて体調不調を引き起こす」とされ、「保護者は子どもたちの様子がいつもと違うことに気づくこと、生活リズムの変化に目を配り、食事や運動の管理や家族で話す時間を作ることで、子どもの不調が何らかのSOSだと気づいて寄り添うことが大切である」「親の役割は、高校生にもなると10〜20%程度でよく、子どもが快適に生活できる環境を整え、良き観察者・アドバイザーとして見守り、ロールモデルとなる事が重要である」と語られました。特に親の失敗談について、どうやって乗り越えたか、誰に相談したかを伝えることで新たな将来像を持てるということもおっしゃっていました。
また、アンガーマネジメントの必要性についてもお話がありました。
最後に「子どもたちは飛び立つ準備をしているが、まだ飛び立てないので安心できる巣が必要であり、子どもたちが安心できて、飛び立ってもまた帰ってこられる巣を作ってあげて、子どもたちを待ってあげてほしい」とお話を締めくくられました。