2025/10/1
湖風祭3日目は、学校で文化祭が開催されました。
昇降口には、色鮮やかに描かれた各ブロックの旗が飾られ、校舎に入った瞬間気分が盛り上がってきます。
階段や廊下はアーティスト部門担当の生徒たちによる見事な作品で装飾されていました。各ブロックのイメージカラーを取り入れたテーマ構成と、今年度は作品内に仕掛けられた謎解きが特徴です。観るだけでなく「探す」楽しさも味わえる内容で、普段は移動のための階段が、生徒たちの創造力によってアート空間へと変貌していました。部門1位を獲得したFブロックの作品は表情までリアルな動物たちと、葉の1枚1枚まで丁寧に作り込まれた壁面装飾でジャングルの世界を見事に表現していました。階段を上り下りする大変さも忘れてしまうほど夢中になれる展示でした。
有志による発表では、個性豊かな演目が披露されました。視聴覚室は音楽班による「Zeze Choir Summer Concert」の美しいハーモニーからスタート。 アイドル風ユニットのパフォーマンスやお笑いライブ、バンド演奏が行われました。理系女子による「ヲタ芸Baby」では音楽が止まるハプニングにも関わらず観客の手拍子に応え、会場に一体感が生まれました。
中庭ではギター班が突然の雨の中でも演奏をやり遂げ、吹奏楽班は馴染みある曲の数々で体育館を盛り上げました。続いて登場したチアリーディング班は元気な掛け声とともに演技を開始し、そのパフォーマンスと笑顔に会場からは大きな拍手が湧きました。書道班は「雲外蒼天」の力強い揮毫で、後輩や3年生たちへメッセージを届けました。音楽室ではピアノコンサートが行われ、武道場では体育会系の班員たちがダンスを披露するなど、普段の学校生活では見られない一面を垣間見ることが出来ました。
茶道部によるお茶会は、会場全体の喧騒から離れた和室で行われ、班員たちは自分たちで着付けたという浴衣姿でお点前を披露していました。班のバザーは毎年大人気で、午前中で完売しているものもありました。
1・2年生各クラスでは、趣向を凝らした展示やアトラクション、模擬店が行われ、多くの来場者を楽しませました。謎解きをしながら進む体験型アトラクションでは、映像とアイテムを駆使した仕掛けが随所に見られました。クラスによっては待ち人数が多く、長い行列ができる場面もありましたが、易者に扮した生徒が占いやお祓いをしてくれるなど、退屈しない演出も用意されていました。
初めて湖風祭に参加した1年生たちは、「先輩のクラス発表の完成度の高さに圧倒された」「自分たちの力で作り上げることの楽しさを実感した」と語り、来年への意気込みもうかがえました。
湖風祭は、全力で取り組むこと、力を合わせてやり遂げることがその後にも活きると、PTAの研修会でよく耳にしていましたが、それを実感できる内容でした。この文化祭の伝統が今後も継承されていくことを願っています。