2025/10/1
7月4日のビジュアル部門は、熱中症対策に伴い、会場を大津市民会館に移しての初開催となりました。体育館とは違い、大ホールは涼しく全体がよく見えるので、客席を歩くブロック長たちのリードによりフロアのあちこちでコール&レスポンスが始まると、色とりどりのブロックTシャツで彩られたフロアは、早くも興奮のるつぼと化していました。
校長先生は開会式で今年のテーマ「倍倍Fight by湖風祭~さ、アップデートしよ?♥~」に触れつつ「忙しい中でも楽しもう」「膳所高生が輝く湖風祭に」と激励されました。校長先生からの「Let’s」「Do Our」との呼びかけに、生徒が「Enjoy!」「Best!」と応え、大歓声の中で開幕しました。
オープニングでは、2001年以降毎年の湖風祭映像を織り交ぜた動画をバックに、ブロック長らがステージに登場。総立ちの生徒に迎えられ“キレッキレ“のダンスまで披露する彼らは、もはや人気絶頂のアイドルグループでした。
以下は各ブロックの演目と見どころです(記号はブロック名)。映像やCG、選曲、演出、お笑いすべてのクオリティが、期待を大きく超えていました。
[前半]【A】「DEAD ROCK HIGH」ゾンビに追われるか予習に追われるか、どちらが幸せか? ―究極の選択をユーモラスに表現▼【C】「ゴゼラ」琵琶湖の汚染で変異した“ゴゼラ怪獣”。米軍が撃沈され5人のレンジャーが登場。特撮CGとゴゼラ手作りのギャップが萌えポイント▼【E】「仮面ライダーバイト」ネットアイドル推し活男子がアルバイトに応募したら仮面ライダーに!? ベルトに課金して進化する戦闘服やショッカーの時間割改変ネタに爆笑▼【F】「歪」赤ん坊の泣き声、踏切、霊、手跡…本格ホラー演出に会場が震撼。中間テスト後からの撮影・編集って本当?▼【I】「W」手押し車レースに青春をかける令和のロッキー。相手チームがドーピングでマッチョに変わり、クライマックスは市民会館での決勝戦。
[後半]【D】「リセット」タイムスリップ×超能力バトル×主人公「門左衛門」の成長物語。「『近江の文学』なら使ってないからあげる」は生徒にはわかる笑いのツボ▼【B】「SSH(スーパースパイハイスクール)活動報告書No.X」スパイ学校のUSBメモリをめぐる追跡劇。高所渡り&雨樋滑りシーンでハラハラ。校長犯人の落ちにも笑い▼【H】「ダムナティオ・メモリアエ」生徒の自由を奪う洗脳ノイズに挑む学園モノ。脇役のおとぼけキャラが絶妙な笑いのスパイスに▼【G】「迷探偵波田」扱う事件はすべてお蔵入り、捜査方法は意味不明という迷探偵が殺人事件に挑むコント。
幕間にはマスゲーム衣装のランウェイもありました。細部まで凝った衣装の数々は、生徒は無論、縫うのを手伝った方々のご苦労まで透けて見えるかのようでした。
エンディングではブロック長らが再登場し「湖風祭サイコー!」の掛け声で大ホール内全員での記念写真を撮影。ゴミの片付けや退場指揮など、運営面まで生徒主体で行われていることが微笑ましく感じられました。