2025/9/16
6月中旬、膳所高校の体育館を訪れ、女子バレーボール班を取材しました。
班員は、3年生1人(6月に引退)、2年生1人、1年生8人の計10人。2年生の新班長にお話を聞きました。
︎班長は「1年生のときは廃部の危機に直面し、他校と合同チームを組んで練習し大会に出場するなど、大変な時期もありました」と振り返ります。新チームの目標は「先輩方の思いを引き継ぎ、県ベスト16に入ること」だと話してくれました。
「昨年度の合同チームでの経験は、全てが今に活きています。”他校の選手との出会い”や”自然と鍛えられたコミュニケーション力”、そして”上級生としての責任感”など多くのものを得ました」と、前向きな言葉も印象的でした。
︎一方で、未経験者と経験者が混在するチームのため、選手ごとに課題が異なる現状で「基礎練習が必要な人もいれば、連携プレーに力を入れたい人もいる。短い練習時間の中で全体のモチベーションを保ちつつ、より実りある練習を目指すのが難しくもあり、やりがいでもあります」と、現在の課題についても語ってくれました。
︎意識していることは「声を掛け合ってチームワークを高めること」顔を合わせて一人ひとりの意見や考えを丁寧に聞いたり、交換バレーボールノートを活用して言いづらい思いも共有するなど、コミュニケーションの密度を高める工夫をしているそうです。
︎「女子バレー班の持ち味は一生懸命さ。メリハリを持って、やるべきときはきっちりやれる人が集まっている。この調子で文武両道を続け、目標を達成したい」と、頼もしい抱負も聞かせてくれました。
︎その後、顧問の先生にもお話を伺いました。「今年度は膳所高単独チームを編成し、公式戦にも出場できました。予選敗退となったものの、その経験は大きな一歩です。今後のチームの成長に大いに期待しています」と語ってくださいました。
︎さらに先生から、「班の存続に尽力した3年生にもぜひ話を聞いてあげてほしい」とご紹介をいただき、日を改めて3年生の元班長にも取材しました。
︎入班と同時に当時の3年生が引退し、2年生も退班。ひとりで活動することになった当時の思いや、復活を信じて在籍を続けたこと、2年生になって1年生が入部し、合同チームで大会に出場できたことへの感謝などを話してくれました。3年生となってからは勧誘に力を入れ、8人の新入生を迎えられたこと、念願の単独チームで春季高校総体に出場できた喜びも語ってくれました。
︎最後に後輩たちへのメッセージをいただきました。
︎「思い通りにいかないこともあると思うけれど、前向きに、コツコツとあきらめずに頑張ってください。悲願の一勝を目指して!」
︎女子バレー班の今後のさらなる活躍を、心から応援しています。