滋賀県立膳所高等学校

2010年08月28日

班活動におじゃまします!②

ヨット班訪問記

穏やかな風の吹く春の一日、新入部員歓迎会兼ファミリーデーと題して、柳が崎ヨットハーバーにて、帆走練習見学・試乗会が実施された。高校入学後間もなく、入部を決めた新入部員は、もちろん未経験者ばかり…当然、保護者にとっても、見るもの全てが初めてのものばかりである。100828_yacht01
「ヨットに乗る!」と聞けば、「クルーザーで優雅に乗船する」一般のイメージとは裏腹に、その姿には度肝を抜かれた。高校生が操縦する「FJ(フライングジュニア)級」とは、全長4m20cm、重量約80kgの二人乗りで、主にレジャー用のクルーザーとは異なり、ディンギーという種の、言わば海上のスポーツカーのようなもの…陸で受ける風とは違い、湖上の風は非常に気まぐれ…思っている以上に、波が高い!そんな中、風を全身で感じ、まるで艇ごと一体になるかのように…上級生達は、いとも簡単に帆走して見せた。
別次元…
彼らがヨットに魅せられた理由(わけ)がそこにあった。

【於 新入部員歓迎会・ファミリーデー4月24日】

親ばかのTSUBUYAKI…

先日、3日間にわたって行われた「近畿高等学校ヨット選手権大会」、いわゆる「近畿大会」。3年生である娘のラスト・セーリング、また、沖縄行きの切符(インターハイ出場)がかかっているとあって、居てもたってもいられずに…結局、3日間の全てを柳が崎で過ごすことに…
大会第1日目、3レースを終え、第6位!そして第5位との差は、たったの1点!!第5位までが沖縄に行けるとなれば、娘達が躍起になるのも当然のこと…この日は、とにかく勝ちに行くことしか考えていない様子…いいぞ!行け~!
100828_yacht021続く第2日目、レース中に風向きが右へ、左へと変わる中、この日も3レース終了。そして結果は、またもや第6位!その差、2点!!ほとんどのレースをコンスタントに4位keepしているものの、TOPがとれない!
…満身創痍…疲労困憊…そんな風に見えたが、娘の口からはこの大会中、一度も気弱な発言は聞こえてこなかった。先輩から送られてきたメールを噛締めるように読み上げ、「絶対に沖縄に行く!!」と…
そして最終日。残すは1レースのみ。期待と不安とで寝不足のままにハーバーへ駆けつけ、祈るだけだった。「水色と黄色のスピン」がTOPで揚がることだけを…スピンが揚がった!!しかしそれは、まさに捕らえようとしていたライバルチームのもの…言葉にならなかった…

彼女達の気持ちを思うと、残念…と、ひと言で片づけられず、ただ「お疲れさん…」と声をかけた。「ありがとう…」泣き腫らした真っ赤な目で答えてくれた。爽快とも見える満面の笑顔で…
先に家に戻り、余韻でフラフラになっている手元にメールが届いた。100828_yacht03
「自分の出来ることは、しっかりやったつもりやし、悔いは無い」
「これからもいろんなこと、頑張るし、よろしく…」と…
これが、ただの強がりでないことは、この3日間で痛いほどに分かった…
チームの仲間、先生・OBのみなさんのおかげで、夢を追い続けた毎日…苦しみぬいたけど、それ以上に充実してたんだね。一生、無くすことのない宝物を手にしたね。

そして、私達は、あなた達の誇らしいチームに「いい夢」を見させてもらいました。

ありがとう・・・

【於 近畿大会6月11~13日】

追記…数日後、いつも寡黙な主人がやっと沖縄行きの航空便をキャンセルした。

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■ZEZE SAILING TEAM
100828_yacht05近畿大会を終え、3年生(男子10名・女子7名)が事実上、引退した今、班員は総勢22名(2年男子4名・2年女子3名・1年男子11名・1年女子4名)となった。参与の山下先生、OBの方々のご指導のもと、夏季は湖上での練習が続く。
新体制になっての抱負を、キャプテンが語ってくれた。
-あらためて、3年生の支えてきた大きさを感じている。今はとにかく、インターハイ出場を目指したい!ZEZEチーム全体で目指したい!部活自体のレベルの底上げが、個人のレベルアップにもつながるはずだ…と-
瞳を輝かせ、笑顔でそう語った彼は、再び1年への指導と艇の整備に戻った。その後ろ姿に責任感と意志の強さを感じた。

私達は、そんな彼らに魅せられた…

【於 柳が崎ヨットハーバー 8月3日】

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