滋賀県立膳所高等学校

2018年04月12日

平成30年度入学式を挙行しました

H30.4.9(月)に入学式が挙行されました。

学校長式辞

暖かな春の日差しに包まれ、校庭の木々も芽吹きはじめ、新たな生命の息吹を感じさせる今日の佳き日、平成30年度滋賀県立膳所高等学校入学式を挙行できますことは、本校の最も慶びとするところでございます。
また、ご多用中にもかかわりませず、膳所高等学校父母教師の会 会長田中 彰様、同じく副会長庄田久美子様、大林美和様におかれましては、ご臨席を賜りまして、誠にありがとうございます。高いところからではございますが、厚く御礼申し上げます。

さて、ただいま入学を許可いたしました普通科400名、理数科40名、計440名の皆さん、ご入学おめでとうございます。心より、お祝い申し上げます。
今、皆さんの心の中には、入学の喜びと同時に、未来に向けての希望や期待が満ち溢れていることと思います。今日から皆さんは、輝かしい歴史と伝統のある膳所高等学校の生徒として、高校生活の第一歩を踏み出すことになります。中学校までの義務教育を修了し、家族や周囲の人たちの助言や応援を受けながら、皆さんは自らの意思で膳所高等学校に進学しました。膳所高校で学びたい、充実した学校生活を送りたい、そして、将来の希望の進路をぜひ実現させたい、という気持ちがあるからこそ、皆さんは、今この場にいるものと理解しています。本校を選択した決意の重さをしっかりと自覚し、これからの高校生活を送ってもらいたいと思います。

本校は、明治31年(1898年)に滋賀県第二尋常中学校として設立され、その後、幾多の変遷を経ましたが、昭和31年(1956年)に、滋賀県立膳所高等学校と改称し、今日に至っております。
その間、本校は、常に本県高等学校教育のリーダーとして、そして全国でも有数の進学実績を誇る学校として、社会に有為な人材を多数輩出してまいりました。また、伝統的に、文武両道をモットーとし、生徒が高いレベルの学習活動と班活動に励んできました。
このような積み重ねの結果、このたび、野球班が、第90回記念選抜高等学校野球大会へ出場することにつながったのだと思います。

また、本校は、本年度、学校創立120周年の記念すべき年を迎えます。さらに、文部科学省のスーパー・サイエンス・ハイスクールには、平成18年度から指定を受け、現在が3期目となっていますが、それに加えて、本年度、新たに科学技術人材育成重点枠に選定され、今後、新たな取り組みを進めていくこととしております。

このように膳所高校は、皆さんが、3年間の学びを深めるうえで、最適な場所と言えます。そして、先生方は、皆さんの希望の実現に向けて、全力でサポートしてくださいます。自信と誇りを持って、夢の実現に向けて大いに頑張ってください。

そこで、本校におけるこれからの3年間を、皆さんにとってかけがえのないものとするために、三つのことについて、お話をします。

まず、一つ目は「高い志を持つ」ということです。「志」とは、ある辞書には「人生におけるその人としての到達目標」や「理想」と書かれています。皆さんは、これから、本校で過ごす三年間の学習や班活動をとおして、自分の進路を決めるわけですが、学校生活において常に志を高く持ち、実現のための努力を重ねてほしいと思います。みなさんが、将来、活躍する社会は、今まで以上に、変化が激しく先行きが不透明な世の中になります。そんな時、自分の志を失うことなく、それを常に高く持ち続け、人のため社会のために働ける人になってもらいたいと思います。
平成24年にノーベル生理学・医学賞を受賞された、山中伸弥教授は、その著書の中で、次のように、述べておられます。
「最初から、一番を目指さなかったら、結局二番、三番どころではなくなってしまうのではないでしょうか。最初から志を高く持たずに良い結果が出るはずがありません。」皆さんもぜひ、志を高く持ち、一番を目指して頑張ってください。

二つ目は、「多くの友人との出会いを大切にしてほしい」ということです。本校は、普通科が10クラス、理数科が1クラスの大規模校です。そこに、中学校で、学習やクラブ活動、生徒会活動など、様々な分野で活躍した人が多数入学しています。皆さん一人一人は、非常に優れたものを持っていますが、隣の友人は、また、自分にはない優れたところを持っています。このような友人との出会いを大切にして、自分の良いものは人に与え、自分にないものを人から受け取る、そして、切磋琢磨して、この膳所高校という学び舎を、生き生きとした皆さんの活躍の場にしてほしいと思います。

三つ目は、「最後まで諦めない」ということです。皆さんは、これまでの努力の結果として、厳しい入学試験を突破し、本校に入学してきました。しかし、高校での学習は、これまで以上に高度になり、周りの友人も、自分と同様かそれ以上に、優れたところを持った友人です。学習やクラブ活動などで、いくら頑張っても、中学校のようにうまくいかない場合があるかもしれません。しかし、その時も、自分も苦しんでいるのと同様に、周りの友人も苦しみながら頑張っています。高校生活においては、これまでに経験したことのない苦しい状況もあることでしょう。しかし、皆さんには、限りなく大きな可能性が広がっています。どうか、諦めることなく、歯を食いしばって頑張ってください。

iphoneやipadで有名な、米国のアップル社の共同設立者であるスティーブジョブズ氏は、「成功と失敗の一番の違いは途中で諦めるかどうかだ。」と仰っています。

新入生の皆さんが、本校における3年間の高校生活の中で、今お話しした、高い志を持ち、多くの友人との出会いを大切にし、最後まで諦めない高校生活を送ることで、本校の校訓を体現してもらいたいと思います。つまり、本校の校訓は、『遵義・力行』ですが、『遵義』とは、「誠実な心で、真理と正義を追求し、人類の未来に貢献しよう」と決意することであり、『力行』とは、「自主・自律を尊び、心身を鍛え、高い理想に向かおう」ということを目指すものです。この『遵義・力行』に掲げられている高邁な精神を胸に焼き付け、高い志のもと、有意義な高校生活を送られることを願っています。

最後になりましたが、保護者の皆さん、本日はお子様のご入学、誠におめでとうございます。今日のお喜びはいかばかりかと拝察し、心からお喜び申し上げます。お子様は、9年間の義務教育を終えられ、いよいよ、自立の道を自主的・主体的に模索し、品格ある自我を確立する段階に入ってこられました。縁あってお預かりいたしますお子様を将来の日本を背負う立派な人材に育てるべく、全教職員が、信念と勇気を持って教育活動に専念いたします。しかしながら、教育は、学校だけでできるものではなく、ご家庭と学校、そして地域社会がそれぞれの役割を果たし、協力し、手を携えていくことが大切だと考えます。どうか保護者の皆様には、本校の教育にあたたかいご理解とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。

結びに、新入生の皆さんが今日の新鮮な気持ちをいつまでも忘れることなく、この膳所高等学校で、さわやかで溌剌とした高校生活を送ってくれることを祈念し、式辞といたします。

平成30年4月9日

滋賀県立膳所高等学校
校長  小島 秀樹