滋賀県立膳所高等学校

2017年10月24日

[PTA]高P連全国大会参加報告

第67回全国PTA連合会大会静岡大会
「有徳の人づくり」~未来のために行動する「一人」を育てよう~

平成29年8月24日(木)25日(金)静岡県小笠山総合運動公園エコパアリーナにて第67回全国高等学校PTA連合会大会『静岡大会』が、全国から1万名弱の参加者を集め開催されました。静岡県の教育基本方針でもある「“有徳の人”づくり」をメインテーマに掲げた今大会に、本校から教員3名執行部7名の計10名で参加させて頂きました。
開会式では「各国にはそれぞれの国事情に適した教育があり、富士山に由来する言葉でもある富国有徳にちなんだ今大会のテーマは、日本の今にふさわしいもの」との全P連会長のご挨拶がありました。
つづく基調講演では、歴代NHK大河ドラマの時代考証も担当されている静岡大学の小和田哲男名誉教授による「戦国武将に学ぶ子育てと人づくり」と題した貴重なお話を伺いました。
現在放送されている「おんな城主直虎」や滋賀県民には馴染みの深かった「江~姫たちの戦国~」の時代考証の裏話を披露してくださったあと、いにしえの人々の教育事情について解説くださり、名だたる戦国武将たちの例をお話しくださいました。後世に名を残した武将は子育てや部下育成に熱心だったそうで、「周囲の人間をよく観察」し「適材適所」に人を配置し「長所を見つけてのばす」ことを大切にしていた点がどの武将にも共通していたことは大変興味深いものでした。机上の学問だけに頼らず、そのような自身の経験談や心得を子どもに伝えていくことは重要な事とされ、今も昔も変わらない子育て人育ての普遍性について「有徳の人づくり」とはいにしえから日本人のDNAに連綿と受け継がれてきたとも言えるのだなと感じました。

午後からは7カ所のサブ会場に分散しての分科会が行われ、本校は静岡市民文化会館中ホールでの特別第一分科会「『有徳の人』を育てる 防災・減災教育の推進~防災・減災能力の醸成~」に参加しました。
基調講演では、防災専門職として静岡の「防災先進県」の土台づくりに長く取り組まれた静岡大の岩田孝仁教授から、過去の大災害の実例やその後の対策、現在の取り組み等についてまずお話を伺いました。つづいてのパネルディスカッションで、災害時には「自助・共助・公助」をキーワードにしている静岡県の保護者・学校長・地域防災担当・県危機管理局・生徒と、多様な立場からの意見や思いをそれぞれ伺いました。特に、岩手の被災地の高校生と触れあった生徒の「聞かせてもらった辛い体験を私たちは伝えていく責任がある」という真摯な言葉には胸を打たれました。また、地域防災担当の方からは静岡県の防災訓練事情について、児童を対象とした早い段階からの意識付けや地域行事を利用した訓練など大変参考になる内容を伺いました。
実際に災害が起きた場面においてはもちろん、日頃の防災減災の取り組みにおいて、地域の核(=日常生活やコミュニティを成立させる上で必要不可欠)である学校が果たす役割はとても大きく、学校が門戸を開き地域とコラボレーションすることで取り組みの可能性は拡大し、よりスムーズなものになるという講評は印象に残りました。
そして、地域防災リーダーとしての役割を期待される若者に対しては、やはり人間性の育成(感謝・思いやり)が何より大切であり、~未来のために行動する「一人」を育てよう~という有徳の人づくりにつながるとの講評は大変納得のいくものでした。
昨年から防災に取り組みだした本校PTAにとって、防災先進県である静岡の事情を知ることができた今回の特別分科会は大変有意義な時間となりました。

明けて大会二日目は、浜松市出身の俳優筧利夫さんの記念講演があり、テレビなどで拝見するイメージどおりの軽妙なトークで、楽しい時間を過ごしました。
大会宣言の採択をとり閉会式を経て静岡大会は幕を閉じましたが、これまで数年をかけ運営準備に尽力された大会実行委員、本番当日の酷暑の中を笑顔でもてなしてくださった大会関係者、ボランティアスタッフの皆様方に深く敬意を表し、報告とさせていただきます。

(文責:大林)