滋賀県立膳所高等学校

2017年09月19日

[PTA]班活動におじゃまします-吹奏楽班-

一瞬の音を生み出す為。大所帯だからこそ養われる人間力。

8月が始まったばかりのある日の昼下がり、吹奏楽班の練習にお邪魔しました。
午前にパート別練習を終え、お昼からは合奏の練習に向け、生徒達だけで音合わせを行っていました。「学生指揮」の生徒から鋭い指示が飛ぶ度、演奏する生徒達も大きく返事を返し、ひたすら音を出す。非常にきびきびとした練習となっており、とても文化部とは思えない光景でした。
膳所高校文化部吹奏楽班、略して膳吹(ぜすい)は、3年生29名、2年生28名、1年生35名の計92名で構成され、平日の放課後、土日はほぼ終日、音楽室、視聴覚室、会議室その他の教室を使用して練習されています。班の大きな目標は、8月末に開催される関西吹奏楽コンクールへの出場。取材時は、その予選となる滋賀県大会を目前に控え、班員一丸となって練習に取り組んでいるさなかでした。

吹奏楽班には、班長、副班長や前出の学生指揮の他、楽器代表者、パートリーダー、セクションリーダー等、様々な役職があります。班活動全般に携わるリーダーと音楽面のリーダーとが明確に区分され班員をまとめることで、統率のとれた活動や演奏ができるようにうまく組織されているようです。とはいうものの、これだけの大人数、やはり皆がまとまるのは大変ではないか、学生指揮の生徒さんと3年生班長にお伺いしました。
「入班した時に先輩から言われたことは、常に周囲に気を配り、膳吹として恥ずかしくない行動をとること。それを念頭に置いて今も行動しています」
「大勢だからこそ、色々な人と関わり接することで周囲が見えるようになり、気づきの場面が増えました。そんな習慣が、卒業後も自分が生きていく力になると思います」とそれぞれ力強く答えてくださいました。
顧問の先生にお伺いすると、「自発的に挨拶や返事をすることや、視野を広げもうあと一歩、広くアンテナを張って周囲を気にかけること、そういった指導に重点を置いています 」 とのことでした。音楽の技術面だけでなく生活面に重きをおいてのご指導ということに驚きましたが、確かに班員一人ひとりが成長し、周りを見て行動できることが、いざ演奏でひとつになり調和のとれた膳吹サウンドを生み出す為の、とてつもなく大きな力になるのだろうと感じました。

吹奏楽班はコンクール以外にも、定期演奏会やOB合同演奏会など行事が目白押しです。定期演奏会は、卒班する3年生の為に初めて2年生が中心となって作り上げる大舞台であり、ここでも照明係やチケット係など様々な係が生徒達に割り当てられるとのことでした。また、先日拝聴したOB合同演奏会は、様々な世代のOB、そして現役生が一同に会し音楽を奏でるもので、くしくも創部60周年記念公演ということも相まって吹奏楽班の長い歴史とつながりの深さを感じることができる素晴らしい舞台でした。
今回の取材を通して、先生、生徒さんが普段から語らずとも共通の思いを抱いておられることが感じられ、今後も脈々と膳吹魂が受け継がれていくことを確信することができました。