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[PTA]生徒課題研究発表会報告

2025/3/24

 2025年2月14日、本校SSH事業の一環として理数科で取り組んでいる理数探求の生徒研究発表会が大津市民会館で開催されました。理数科2年生が8班に分かれ、それぞれ約1年かけて研究してきた内容についてポスターセッションを行いました。

 午前中は小ホールにて、審査員としてお招きした先生方、参加を希望された保護者や地域の方々の前で、12分ずつの発表が計8回、日本語と英語の両方で行われました。最初は緊張した面持ちだった生徒たちも、回を重ねるにつれ自信をもって発表していました。ポスターを指しながら説明するだけではなく、パソコンの動画を使ったり、実際に実験で用いた装置を展示したりと、聞き手に分かりやすく工夫されていました。見学に来ていた1年理数科の生徒たちも、先輩たちの発表に熱心に耳を傾けメモを取っていました。

 午前の部の総評で、大阪大学大学院理学研究科の川畑貴裕教授がおっしゃった「実験は思い通りにいかないことばかり。でも、そこに新しい発見が隠れています」という言葉が印象に残りました。

 午後からは1・2年生全員が参加し、大ホールで代表3班の研究発表と、講師をお招きしての基調講演が行われました。

 生徒の発表は、理数科から「フェンスの構造と衝撃吸収について」と「色素増感太陽電池における電解液のゲル化とその最適条件」、サイエンスプロジェクト普通科の「Barn swallow (Hirundo rustica)nesting sites and external factors」の3編でした。壇上の大きなスクリーンに研究結果を映し出し、どの班も堂々と発表していました。

 基調講演では、東京大学大学院情報理工学系研究科の高橋宏知教授に「生命知能と人工知能~脳をリバースエンジニアリングする~」というテーマでお話しいただきました。

 「保護者の方にも聞いていただけて嬉しいです」とにこやかに話し始められた先生は、とても親しみやすい口調で研究内容や受験必勝法についてわかりやすく教えて下さいました。先生の中学時代のエピソードなどで、会場から笑いがおこる場面も多々ありました。講演では、ネズミに音楽を聞かせる実験の動画や、脳の神経信号を電気的に可視化した興味深い画像などが紹介され、脳の仕組みを探る最前線の研究についてお話しいただきました。今では必需品のスマホがない時代にこの学科が誕生したことや、著名な投資家の書物を引用されて「独自の視点」を持つことが大切だとお話されたことが、特に印象的でした。また、様々な実験の様子やデータを紹介していただく中で、問いを立てることと、リバースエンジニアリングを通じて本質を理解することの大切さを説いて下さいました。知的刺激に満ちた内容盛りだくさんの95分でした。

   生徒の発表から子どもたちの努力と成長に感動し、高橋先生のご講演から多くの学びを得ることのできた貴重な1日となりました。

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