滋賀県立膳所高等学校

2015年03月01日

第63回卒業証書授与式を行いました

卒業証書授与式が挙行されました。

学校長式辞

琵琶湖のさざ波に春の輝きを見つける今日の佳き日に、平成26年度第63回滋賀県立膳所高等学校卒業証書授与式を挙行できますことは、本校にとって、最大の喜びとするところです。
ご来賓の皆様、ならびに、保護者の皆様には、ご多用の中をご臨席いただき、卒業生を祝福していただきますことに、高壇からではございますが、厚くお礼申し上げます。

ただいま卒業証書を手にした普通科396名、理数科40名の皆さん、卒業おめでとうございます。
卒業は、まぎれもなく皆さん自身の力によるものです。ただ、皆さんを支えてくださった、ご家族をはじめ、先輩、同級生、後輩、いろいろな場面でお世話になった方々、そして、先生方への感謝の気持ちは、決して忘れないでください。

私から、卒業生のみんなにお願いがあります。それは、「膳所高校で学んだ自分であることを大切に」してほしいということです。

振り返ってください。

皆さんは、毎日の学習に際して、一生懸命予習をして、自分の方針で次の授業に臨む態勢を整えました。実際の授業で、考える活動をして、自分の態勢の正しさを確かめました。復習によって、学んだことを自分で活用できる力にしました。自ら意欲的に取り組んだこのような学びこそが、将来に向けて今まさに求められている、探究型の学習につながるものだと思います。そして、全員が、「探究」という科目の学習に取り組みました。豊かな感性を活かし、問題を発見します。疑問を仮説につながる課題に高めます。仮説を実証するための調べ方、研究の方法を考えます。研究のやり方そのものをチェックしながら、議論して、研究調査を進めます。仮説を実証して、あるいは、仮説を修正して正しい説を導き、研究成果をまとめます。研究過程・研究成果の説明・報告を行います。皆さんは、思考力・判断力・表現力を発揮して、仲間と協力して、こういった活動を進めました。1年生 の時のポスターセッション、2年生、グアム大学での英語でのプレゼンテーション、理数科は、課題研究発表会も経験しました。

探究型の学習の体験は、これからの人生を導きます。グローバル社会で活躍できる能力、グローバル化の中で起こる問題点を解決していく力を育みます。自らが選んだ大学に進み、大学でさらに自分を伸ばし、大学で活躍するための力を蓄えさせてくれます。皆さんは、人類の未来を支える人間を育てる学習に取り組んできたのです。

班活動に、たくさんの人が取り組みました。自分たちで練習計画を立て、充実した活動をして、目標を達成したこと、先生やコーチの言葉を頼りに、また、仲間と語り合うことで課題を乗り越えたこと、孤独に耐えて自分を磨きあげたこと、もあったでしょう。班活動を通して獲得したものは、体力、忍耐力、情操、協力することの大切さの理解、自分に対する自信、種目の技能、戦略・戦術などの知識、文化・芸術の部門に関する技能、鑑賞や解釈についての資質、語学や科学の部門の技能、・・自分は何を得たか、考えてください。皆さんは、班活動を通して、いろいろなことを成し遂げたのです。

班活動以外にも、価値のある活動のできた人がいると思います。たくさんの人のために、支える役割を果たした人、習い続けてきたものや日常の学びの先にあるものを極めた人もいると思います。出会ったものを素直に評価して、真摯に取り組むことができる皆さんであればこそ、いろいろな体験を通して、きっと何かを得てくれたと思います。

主体的に物事に取り組んだ経験は、これからの生き方を導きます。

湖風祭、学年の行事、クラスの行事など、自主的な活動に、熱心に取り組みました。それぞれの出せる力、それぞれのできる心遣い、それぞれにふさわしい姿勢を示しました。私の思い出をひとつ紹介します。学園祭の時、ブロック長のみんなと校長室で話し合いました。文化祭で、ブロック長といっしょにステージに上がることになって、コントの流れの打合せをした、その時、笑いの取り方で気になるところがあって、私から話がしたいということで校長室に集まってもらいました。私のうったえについて、真剣に考えてくれて、議論をして、みんなが納得できるかたちに変えてくれました。ひとの言うことを受け入れて、しっかりと判断できる力をそなえていてくれることがよくわかりました。このことは、ただ、ブロック長の11人の立派さだけを言っているのではありません。みんながそういうことのできる人だということを象徴している話と理解してください。

日常の様々な普通の事が、自ら主体的に、また、みんなで協働して取り組むことによって、自分にとって意味を持った事実となる。卒業生の皆さんは、膳所高校での3年間で、そのような体験をいっぱいしてくれたのではないでしょうか。

卒業生の諸君は、膳所高校で学んだことによって、社会において、自分自身で判断し、他者を認め協力して生きていける力を、自らがそなえているということを、忘れないでほしいと思います。
そして、膳所高校を卒業するということは、生涯を通じて、いつでも、心の通い合った集団に戻ってこられるという財産を、得ることだと思います。
だから、膳所高校で学んだ自分であることを、大切にしてください。

最後になりましたが、ご列席いただきました保護者の皆様には、膳所高校で三年間を過ごし、成長されたお子様の姿をご覧になり、感激もまたひとしおと拝察いたします。改めまして心よりご卒業をお祝い申し上げます。今日まで本校教育活動に深いご理解と温かいご支援を賜り、誠にありがとうございました。
それでは、卒業生の皆さん、健康に充分気をつけ、豊かな感性と大いなる主体性をもとに、世界に羽ばたいてください。皆さんが、自分らしく、自分を最も活かして活躍されることを期待して、卒業にあたっての式辞といたします。

平成27年3月1日

滋賀県立膳所高等学校長 草野 圭司

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